春の新参者 EOS M5 [EOS Kiss・EOS M]
春の新参者=EOS M5
5Dマーク4のデビューと同じ2016年秋冬モデルなので最新型ではありませんが、我が家では初代EOS M以来のキヤノンミラーレス機です。
といっても、電子ファインダー以外のデュアルピクセルCMOSのAF関連等のほとんどの機能は、後発の6DマークⅡで見慣れているので慣れているし、カメラが小型になればなるほど操作が窮屈になるので背面液晶は、歴代のLUMIX GシリーズやKiss Mのようにバリアングル液晶もほうがつかいやすいなあというのが最初の印象です。ともあれ、今回はEOS M5をしばらくつかってみたいと思います。
今回やってきたのは、カメラ本体とレンズEF-Mの純正レンズ2本
個人的には苦手な沈胴形式のキットズーム15-45mmと初代EOS Mのときの常用レンズだった22mm
沈胴タイプは電源を入れても片手でそのまま撮れないのが嫌いなのですが、EOS M5は電源スイッチが左にあるのでどのみちカバンから取り出して片手で撮影開始するといった使い方は想定されてないようですから、このキットレンズでいいんでしょうね
さて、EOSシリーズなのでうちにあるスピードライトもEFレンズもつかえるのがいいところなので、変換アダプターは中古品を急ぎ調達
初代EOS Mを手放した頃とアダプターの相場は変わっていませんでした
せっかくなので、まずは一揃いEFレンズを試着してみるものの、装着して一番しっくりくるのはやっぱり28ミリですね
初代EOS Mのときは、22ミリがあまりにも手ブレに気を使うので、IS28ミリを標準単焦点として持ち歩いた時期もありました
その後、広角で動画用のアクティブISが付いている11-20が常用していた頃もありますが、いまとなってはEOSムービーの動画の電子ISが強力だし、電動ジンバルも出てきているので、EOS Mシリーズで動画を撮るという点についはレンズのアクティブISは必要性はなくなってきてると思います。
あとは実用的な組み合わせでは、16-35mmのF4 IS
16-35mmは、APS-Cでつかうのと標準ズーム域として最強と呼び声高いのですが、9000DやX9サイズがベストで、EOS Mシリーズには、装着バランスはどれもいまいちでしょう
それでもラインナップ充実が期待できないEF-Mマウントのなかで、ズーム全域F4通しでつかえてISが搭載されているレンズは数少ないことは確かでしょう
そういった点からも、レンズ側にISを任せるという戦略は他社経験社からはNGなのですが、同じキヤノンユーザーからのステップアップ層やビギナー相手の商売には影響がないという考えはやっぱり嫌なところですね
まあ、ISがないし、EOS Rでもバランスが取れない大型のF2.8の24-70ズームなどは、手ぶれ補正が効くだけでボディが小型である利点を享受できるのですが、これができるのはソニーやニコンボディというのが皮肉なところだと思っちゃうですね
そんなわけで、単焦点200ミリも135ミリも当然手ぶれ補正には要注意
α7ⅡにシグマのコンバーターでつけるEFレンズと違って、1.6倍の換算画角にはなるものの、DxOでも対応レンズの組み合わせをサポートしてくれます
EOS M5のレビューとしては、モデルが3年近く前のせいか、ミラーレスカメラとしては、瞳AFもないし、もちろんセンサーシフト手ぶれ補正がないし、さらにいうとLUMIXには必ず設けられているEVFと液晶の切り替えボタンがないことが一番の欠点でしょうか
これは同様にα7Ⅱにもありませんが、背面液晶で撮ろうとしてたら、指などでセンサーが反応してビューファインダーに自動で切り替わってしまうので、LUMUXシリーズにはG1の頃から必ずついているもので、LUMIXの場合は普段は背面液晶だけに固定し、バリアングルで畳んだときはビューファインダーに切り替える等の慣れたつかいやすい感覚があるので、この点はα7ⅡもEOS M5も同じなんですよね
電源ボタンの位置も、Wi-Fiアプリも、6D MarkⅡと共通ですが、6DⅡは持ち出してから家に帰るまで電源ボタンをずっと入れっぱなしにした節電モードで過ごすので、iPhoneからBluetoothでカメラを起動して接続できるのに、電池のもちが気になる上に、カメラをぶら下げていて背面液晶に服が触れると電源が入るために、撮影のあいまは移動中だけでなく撮影の合間もこまめに電源をオフにするので、いちどバッグにしまったあとでは、アプリから起動できないなどのもう一つ感を感じました
長年、LUMIX愛用していることもありますが、LUIMIXなら当然できることができないということが多く、EOS M5もおんなじなのかい?
たとえば、普段は顔認識(できれば瞳認識)モードから、液晶タッチした瞬間にピンポイントのフォーカスフレームにならないことや、フォーカス枠のサイズがシームレスで変えられないこと
このあたりがコントラストAFならではなのLUMIXと基本像面位相差を踏襲しているソニーやEOSの構造の違いなのかもしれません
EOS R/RMよりも形がキヤノンらしくて好きだったので一度手にしてみたかったですが、実際に触ってみると、グリップも必要以上に大きいし、手の小さな自分でも指先がせまい。
また、すべてのボタン・ダイヤル操作が窮屈感を感じるのは、EOSでは6DⅡのサイズに手が慣れていることもありますが、少ない手順で露出補正やISO感度上限、フォーカスモードを切り替えられるLUMIX系のインターフェイスに慣れているせいだと思います
初代EOS Mは、フォーカスが遅かったけどさほど気にならず、ダイヤルも少なくシンプルで美しいモデルでしたが唯一の欠点は22mmを装着したときのプログラムラインが1/30秒だったことを覚えています。
ボディ側で手ぶれ補正が効かないのはM5もKiss Mも同じですが、M5はなぜかプログラムラインが早め早めのシャッターを割り出して、その分感度もがんがん上げてくる傾向があるようです
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