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JVC GC-P100 [JVC(GC-P100)]

JVC GC-P100
http://www3.jvckenwood.com/dvmain/gc-p100/

IMGP1269CRW.jpg

父親がモニター入札販売で購入したのを回してもらったので、出張へ持ち出したり、週末は可変NDと三脚でテスト撮りをしてみました

自分としてはPanasonicのTM350以来のメモリーカムコーダー

  • 着脱式ながら電子ビューファインダー搭載
  • シーソーレバー式のF1.2-2.8の10倍ズーム
  • デジイチのようなモードダイヤルと液晶モニター
  • 独立した絞り/シャッター/EVの調整ダイヤル

このところEOSやLUMIX、NIKON1のムービーライフをしてきた身としては、グリップベルトに手を通して、シーソーズームに手をかけてみると、なんとも落ち着く感じなんですが、IMGP1273CRW.jpg

ビューファインダーの大きさや画素数は、LUMIXのGH系やLVF2、NIKON1を見慣れた目としては相当にみえづらいことは確かなんですが、

それよりも、ハイアマ向けカメラとして独立したMF切り替えボタンとフォーカスリングがある一方で、ピーキング(フォーカスアシスト)をつかおうとしたり、ゲインやAEシフト、ホワイトバランスセットがすべて背面液晶からタッチ操作に限定されているあたりが、「製品コンセプトと操作体系がマッチしない」っていうのが第一印象になってしまいます

 


ビューファインダーとタッチ液晶オペレーション
まず、ビューファインダーにはアイセンサーがなく手動切り替えなのはよいのですが、GC-P100本体には設定メニューやジョイスティックレバーが省略されているためビューファインダーをのぞいたままでは露出とフォーカス調整以外の設定切り替えができないこと

 

IMGP1272CRW

ファインダーから目を離して付属の液晶シェードを開けてメニューをタッチ

液晶は感圧式で力も必要だし、当然iPhoneのようなスワイプもできないし、反応もすこぶる遅い

もひとついうと、シェードをつけているとページ送りのように画面端のタッチボタンが押しづらいうえに開けるのにコツが入ります
実際、出張先ではじめてつかったときには、すぐに液晶フードを外してポケットにしまっちゃいました

IMGP1268CRW

GH2をLVF2をつかっているときに、ファインダーをのぞいたまま、バリアングルの背面液晶の指操作でフォーカスポイントを動かせるといいなと思ってたのをG5で実現したのに比べると、あまりにも時代遅れな感は否めませんが、GC-P100の場合は、ビューファインダーは手持ち撮影時のアシスト専用のオマケアクセサリーと割りきって、シーン自動認識のインテリジェントオートでつかうのが正しい理解でしょう


マニュアル露出・マニュアルフォーカス

GC-P100のマニュアル露出関連の特徴
  • ヒストグラム表示機能がないので、100%ゼブラをつかう
  • フォーカスアシスト(ピーキング)
  • MFボタンと前面のフォーカスリング

ピーキングを有効にするには、MFボタンを押して、背面液晶でフォーカスアシストをON(このあとビューファーに戻るなら切り替え)

ここまでは面倒なのは我慢しますが、露出ダイヤルをいじると、ピーキングが解除されてまたやり直しという仕様ミス??

IMGP1270CRW.jpg

また、残念ながらNDフィルターは搭載されていないので、ステップアップリングでジーナスの可変NDをつけてみる

これでシャッター優先で撮ろうと思ったものの、絞り値が表示されず適正な減光量が掴めないことが判ったので、Mモードにしてみました

絞りとシャッターは、GC-P100では左側面のボタンとダイヤルで調整できるのはよいのですが、、設定上シャッター調整が初期値になっていて、絞りを変えるにはボタンを押して切り替えないといけないので一度電源を切ってしまうと、起動してからダイレクトに絞りを変えることができません

MarkⅢになってからは、EOSムービーは基本「M」モードでシャッター速度は固定で、絞りとISO感度は照度によって調整
絞りもISO感度もダイレクトボタンとダイヤルで素早く調整できるし、NEX7のようなダブル背面ダイヤルとジョグによるISO感度切り替えのような優れた操作体系を実現しているだけに、GC-P100もせっかくの高ビットレートのハイアマ向けのモデルなんだから、業務用機に準じた、絞り・シャッター・ゲインは独立ボタンにしてほしかったところです

DSC_4227DxO
可変NDついでに、一眼ムービー用のCAVISONの液晶ルーペを装着してみると、付属ビューファーとは異次元の見え具合が素晴らしい

DSC_4232DxO

うちにあるのはスイングアーム式なので、スウィングすればタッチメニューもつかえるんですが、せっかくのチルト機構がつかえない

かといって、モニタリングProなどのフレームはめ込みタイプやマグネットタイプだと露出変えるたびにリセットされてメニュー設定からやり直すことになるフォーカスアシストがイライラしそう

どっちにしても、チンケなEVFをつけるくらいなら、デジイチムービーのオプションモニターやNXCAMのようにルーペタイプのモニターフードでも付属してくれたほうがよっぽど製品的な魅力がでるってもんじゃないですかね

NEX-FS100J.jpg
最近の業務用機はVFの代わりにこうなってるみたいなんですよね

そんなわけで手持ち撮りでマニュアルフォーカスするなら断然こっちのほうがいいのですが、フォローフォーカスをしたくなるような被写界深度が得られるわけでも、テレ側で強力な手ブレ補正が効くわけでもないので、

自分にとってGC-P100は500gの軽量を生かして、三脚ごと持ち歩き、シェード付きの背面液晶で昼間の風景を撮るカメラなので、基本的にはAFでつかうことになるんでしょうが、顔認識やスポットフォーカスはPASMモードでは使えないという仕様

うーむ・・・作品撮りをしたい方は、充実したMF機能でどうぞ・・・ってこと?

IMGP1273CRWtrim.jpg
カメラと同じモードダイヤルとブラインドだと押し間違えるTIME CONTROLボタン

「TIME CONTROL」っていってもHD解像度がキー プされるわけでなし、Nikon1に比べてもとくに優れた感じもなく、せめてこのボタンをカスタマイズ可能なファンクションボタンにして、後述するように ゲインやピーキングや拡大フォーカス等にアサインさせてくれればねぇ

GC-P100 - JVC TECH-PARK
JVC「GC-P100」レビュー - 操作感も映像も“高揚”を感じさせてくれるムービーカメラ
http://www.phileweb.com/jvc/report.php?id=4471

操作感の高揚ってモードダイヤルと露出ダイヤルなわけ???


音声と外部端子
ビクター機はプラグインパワー対応ですがRODEのVIDEOMICを付けてみるIMGP1289CRW

ヘッドフォンでもモニタリングできるので問題なし

IMGP1290CRW

この状態で撮りに出かける機会がどれだけあるかは自分の問題ですが、MOVを選べばLPCM記録できるのでライブや演奏会では外部マイクをつかう価値がでてきそうです


60P 36MbpsMOV

札幌出張時の手持ち撮りと多摩川あたりの三脚撮り
ソースはすべてMOV。付属ソフト「MediaBrowser SE for JVC」でスチルキャプチャーとMP4へのカット編集です

札幌時計台と旧道庁
Pモードで露出オート。NDなし。手ブレ補正ノーマルモード
ビューファインダーをつかってますが、不慣れなせいもあって揺れはご容赦ください

PIC_0096_Capture_1

PIC_0110_Capture

※キャプチャースチルでもMP4でも確認できますが、あきらかに左が片ボケしています。メーカーに相談して交換になりました

多摩川&二ヶ領用水
ジッツオバサルト三脚とジーナス可変NDでM露出。背面液晶とシェードのみ。シャッター1/60で絞りは、ほぼF2.8。


MP4に再レンダリングしたものは、オリジナルの36Mbpsに比べて解像感が一段落ちます
可変NDフィルターによる色ズレや劣化は許容範囲と考えてますが、ゼブラだのみの減光量調整と液晶モニター明るさオートのせいで掴みづらいですが安全見越してアンダーで撮っています

PIC_0162_Capture

PIC_0177_Capture

初期不良交換後
交換品の個体は、目立つ片ボケはないようです
PIC_0218_Capture_1


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