LUMIX LX7 秋の晴天デビュー [LUMIX G/LX]
とりあえずGの電動ズームを再調達してしばらく値下がりを待つつもりでしたが、GX1と14-42PZを処分してLX7に乗り換えちゃいました
LUMIX DMC-LX7 換算50mm F2.0・1/2000秒 内蔵ND
というわけで、初陣は秋の運動会
ミニGX1というようなこんどのLXですが、GX1とほぼ同じ配列ボタンだし、歴代のGシリーズを乗り継いできた身としてはLumixの機能はほぼなんでも知ってるつもりでしたが、さて撮り始めてみると、店頭テストじゃあ理解んないことがいくつかあるもんですね
GF1の頃からのボトムグリップとGX1でつかっていた高精細LVF2を移植し、GHで慣れた動画専用モードの復活
もちろん電子水準器付
さらに、LX7の最大魅力であるNDフィルターが可変NDフィルタ要らずのムービー撮りでは大活躍でした
もちろん運動会ですから、なんぼなんでも24mmから90mmでまかなえるはずはなく、フルサイズ用の望遠系レンズも整理しちゃったから、いちおうメインはKissX4と55-250mmで撮りました
F1.4・1/1000秒 ISO80
シャッターに指がかかってないから単なる望遠鏡でこども探し中の嫁さん
そんなわけで外れた雨予報と、あまりのまぶしさにND搭載LX7のテストにはもってこいのデビュー戦でした
さて、LX7
ベンチマークをGX1+LVF2+14-42パワーズームに置いた観点からの実力や新機能、逆に省略された機能について書いてみます
F2.8 1/400秒 ISO80
マルチアスペクト
まずは、LX7の24ミリから90ミリの電動ズームの画角
GRや14-42ズームの換算28ミリよりぐーんと広いうえに、GH2と同じマルチアスペクト仕様なので、16:9のムービー画角にもつよい
GH2+新しい12-35mmと同等になるはずだし、もちろんEOSムービー24mmよりも広いのがマルで、我が家ではフルサイズ16mmについで広角撮りができる一台が加わりました
EOS5DMarkⅢ 16mm F8・1/250秒
「ぼかせる」が売りのLX7のF1.4レンズでしょうが、F8のフルサイズとコンデジセンサーのF1.4程度では格?が違うのは当然です。これは対M4/3でも同じなので、個人的にはLX7にボケ味を求めることはありません
ズームレバーとホールディング
ズームはふつうにシャッター横のレバーなのでとまどいはありませんが、LX7ではズームスピードが変更できないのが気になりますが、14-42PZだと左手操作になるのでボトムグリップを握ったまま、ズーム操作ができないのでLX7の利点をまず感じることに
右手ズーム&左手ボトムグリップのLX7は、GH2やGX1+皮ケースのホールド感に十分対抗できるので、ムービー派の方にはとくにおすすめアイテムです
マニュアルフォーカスと露出補正
AFロックからフォーカスリングでダイレクトに拡大フォーカス調整ができるのがGルミックスのいいところなんですが、電動14-42では面倒でカメラ任せでしかつかったことがありません
LX7のフォーカスレバーは背面で親指操作になるのですが、人差し指でシャッター半押し状態で操作するかAF/AEロックボタンで微調整もできるので習熟してしまえばよいんでしょうが、どうせならレンズ周囲の絞りダイヤルの代わりにフォーカスリングにしてほしかったかなと思います
EOSと違ってムービーではカメラAF任せで撮ることになりますが、GXやGFと決定的に違うのは背面液晶がタッチセンサー非対応なことでしょうね
うちの場合は、LX7はLVFをつけて使うのが前提なので、さほどマイナスポイントではないのですが、せっかく大口径レンズ搭載したんだからタッチフォーカスでのピン送りとかができるとできないでは大違い・・・かといって晴天下での液晶の視認性がGF5より劇的によいわけでもなく、
「LX7は、いまどきふつうのタッチフォーカスみたいな軟弱カメラとは違います」
ということをアピールしたいんでしょうか???
新機能 プログラム線図とNDフィルタ
LX7に見慣れぬ設定「プログラム線図」 が搭載
こいつは予習もれでしたが、はっきりいってすばらしいの一言
ようするに露出によって自動でNDフィルタを入れ、かつそのときの絞りを開放にするか、やや絞りにするかを自動調整してくれる機能です
F1.8 ・1/1300秒 ISO80 6.9mm=35mm相当
プログラム線図のカスタム設定の場所は、撮影メニュー内の2ページ目
「標準」・「開放優先」・「解像優先」の3種類
この日はまだ撮影画像を一枚もみたことがない状態なので、開放優先と解像優先のどっちがいいのかわからないままつかってましたが、どちらも小絞りボケを回避するようにNDが自動的にオンにしてくれることは確か
F2.8・1/200秒 ISO80 4.7mm=24mm相当
あとは、搭載レンズの開放でぼかしを優先するか、ちょい絞りのおいしそうなところで解像感を優先するかの選択肢
F1.4・1/200秒 ISO80 4.7mm=24mm相当
キヤノンのG7以来、ズーム搭載のコンパクトデジカメはひさしぶりなので、実際の焦点距離と画角がわかりにくいので整理してみます
- 4.6mm = 換算24mm
- 5.5mm = 換算28mm
- 6.9mm = 換算35mm
- 9.8mm = 換算50mm
- 13.7mm = 換算70mm
- 17.7mm = 換算90mm
もちろんLX7でもステップズーム機能は搭載してるので迷わずON
ズームスピードは、スチルでつかうにはちょいと遅い感じがします。ファームアップでカスタマイズできるとありがたいところなのですが、もともとLX7っていうのはM4/3や単焦点GRのような速写性を狙ったカメラじゃないですから、ゆったり撮る人向きなんだろうなと感じました
Fnボタンとフォーカスポイント移動
タッチフォーカスができないLX7は、フォーカス操作はGF1時代に逆もどり
F2.1・1/200秒 換算70mm
初期設定どおり十字キー左のFnボタンをフォーカス移動に割り当てて測距点を移動させることになりますが、これはGH2でもGX1とLVFでも慣れてるから同じこと
強いて言えば十字ボタンそのものが小さいのであまり素早く動かすのは難しい
その点、タッチフォーカス搭載だったら簡単で、こういう緊急ショットにも対応しやすかったはずなんですけどね
F3.5・1/250秒 換算70mm
マクロモードにするとテレ端で30cmまで寄れるようですが、GRのようにレンズ直前までってわけにはいかず感覚的な寄れる感にはしばらくかかりそうです
F1.4 1/100秒 ISO80
おまかせiAとクリエイティブフォトモード
まず、硬派なLX7には「おまかせiA」への一発切り替えボタンがありません
タッチ液晶なし、おまかせボタンなし
おまかせiA F2.8・1/200秒 ISO80
もちろんモードダイヤルをPからワンクリック回してやればiAになるんですが、M動画のとなりのC1からはかなり回さないといけません
いつもは1点フォーカスにしてるけど、たまに顔認識をつかいたいときには、おまかせiAボタンは便利だし、ちょいと人に撮ってもらうときにも、おまかせボタンを押すだけでよかったので残念なところ
まったく、「おまかせ」する気になれなかった、がびがびな画質のFX700も違って、ちゃんとつかえるiAなだけにちょいと残念
とはいえ新機能として、おまかせで撮っておくとJPEGからでもRAWからでも、再生モードであとからインプレッシブアートやジオラマが後から掛けられるようです
おまかせiA(後からインプレッシブアート)
画質調整に関しては、おまかせiAは、ハイコントラストで強めのシャープネスなのはGシリーズと同じ傾向です
Pモードではフォトモードを「スタンダード」から、シャープネスとノイズ低減をマイナス2にして超解像を「弱」にして撮ってみましたがなかなかいい感じで、RAWから付属のSILKYPIXで現像したのとどっちもどっちのような仕上がりでした
おまかせiA
おまかせiA( 後からジオラマ)
おまかせiA (後からソフトフォーカス)
おまかせiA (後からジオラマ)
とまあ、写真もビデオももっぱら生徒達がばっちり解像してるのでブログにのっけるのはやめときますが、LX7の描写力に関しての感想をいえば、テレ端画質は絞ってもやや甘いが、基本感度で撮る限りはGルミックスと遜色ないレベル
F2.8 ・1/800秒 ISO80
RAW現像でアンシャープを調整しても、ちょいと離れた人物の顔を解像させるようなカメラでもなく、もちろん開放F1.4-2.3で浮き上がるような写真を撮るにはセンサーがあまりにも小さすぎる
F2.5 ・1/200秒 ISO80
それでも、これまでのGシリーズよりも、できのいいホワイトバランスに、微調整で素直な輪郭と色合いで、JPEG撮って出しでもなかなかいける
しいていえば、JPEGの圧縮率をもっと押さえてくれると保険のRAW要らずな出来の良さがありますね
翌朝
F1.4 ・1/30秒 ISO80 換算24mm
フルサイズEOSの24mmF1.4と違って、フォーカスにシビアになる必要性もないしペット撮りにも好適でしょうか
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