H.264/AVCHD CUDA再生支援 [PC]
プラズマテレビ導入後、プラズマをPCモニターとしてYouTubeを再生したり、動画ファイルを再生できるようにしたのをきっかけに、数年ぶりのパソコン強化をしてみました
といっても、Windows7はまだだし、マザーごと入れ替えるならそれ相当の動画編集スペックをもったマシンに仕立てたくなる・・・
情報収集のために数年ぶりにアスキーを買ったり、AVCHD関連の本を読んだりしたものの、アプリケーションを考えると5D動画を機軸に置くなら、MacとFinalCutがよさそうだし、長年慣れているAdobeのPremire&Encoreを最新にしても、ならCorei7クラスの最新CPUにRAIDを組んでもぎりぎりな感じもするし・・・どっちにしても、金がかかるわけで
・・でとりあえずは、いままでどおり編集するなら、まずはMPEG2に変換して、そのままペガシスでBDにオーサリングする作戦が画質面での費用対効果が一番なんじゃないかというわけで、とりあえず5Dの動画やAVCHDのスムースな再生くらいはできるようにしたい・・・
というわけで、まずはもともとサーバー用に中古パーツで適当に組んだパソコンがそのままブログから写真まで、普段使いになっていたのを、同じく一時期はHDV編集用に強化していった、いまはなき「BTX」マザーのマシンのCPUを入れ替えて見ました
パソコンA(普段使い)
- ATXケース(M/B 915)
- CPU ペンティアム4 3.0GHz
- メモリ512×2
- GeForce6200 256MB
パソコンB(もとHDV編集専用)
- BTX(M/B 915)
- CPU ペンティアム4 3.6GHz
- メモリ 1GB×2
- GeForce6800ウルトラ(故障した後は6600を代替)
BTXの編集用マシンは、とにかく発熱量がすごい上にケース内も狭く、またBTXレイアウトが災いしてCPUクーラーも交換できないので、うるさいわ、夏はきびしい・・・
片や、ATXケースのほうは、サイドに25cmファンがあるケースで、ここ3年くらいは安定してなんのトラブルもなくつかってきたし、5インチベイの数もHDDの搭載量も無理がないの、今回この2台のCPUとメモリをスワップしてみることにしましたが、交換ついでに発熱のすごい3.6GHzに備えCPUファンを新調してやりました
・・でとりあえず組みなおしてXPをクリーンインストールしてみたのがこんな感じCPU性能2割増し、メモリ2倍に、目玉は新型のCPU再生支援の「CUDA」搭載グラフィックボードとブルーレイドライブ
- ATXケース(M/B 915)
- CPU ペンティアム4 3.6GHz(+クーラー交換)
- メモリ 1GB×2
- GeForce9600GT(New)
- ブルーレイドライブ(New)
- DVD-RAW対応ドライブ
- HDD 内蔵3台+USBケース 計2TB
もう一台のBTXケースは、残ったパーツでとりあえず組み立てて、プラズマ専用につかうことにしました
さて、このあと、GPUによる5D動画の再生支援はどうか・・・?これがいろいろ苦心しました
「CUDA」 http://ja.wikipedia.org/wiki/CUDA
対応プレイヤーソフトやエンコーダーソフトで、CPUに代わってグラフィックモードのGPUでデコードとエンコードを行うことができる
以前、8600Ultraってのをつかってたときに、プレミアProの一部トランジションでGPUの力を借りたこともありますが、もともと3D系とは縁のない生活を送ってきたので、グラフィックボードには興味はなかったんですが、とりあえずはCore2クラスのCPU用にマザーとメモリを入れ替えるよりは安上がり
近所のPCデポで、現品7980円のGeForce9600GT(玄人志向:HDMI出力付)を買ってきて交換
体験版やら、BDバンドルとか、いろいろ試した結果、プレイヤーソフトはこれになりました
TotalMediaTheatre3 Platinum
http://www.arcsoft.com/PUBLIC/software_title.asp?ProductID=418
ほかに長年愛用のWinDVDやBDドライブバンドルのPowerDVDシリーズも試しましたが、AVCHDにはCUDAが機能するものの、5D動画でGPUデコードが効くのは、こいつだけでした
いままで、P4 3.0GHzとQucikTimeではびくとも動かなかった30Mbpsを超えるフルHD/H.264の5D動画も、CPU使用率10%程度のまま、CUDAの力を借りてすいすい再生してくれます
いままで、パソコンで見るためにも、まずはMPEG2に変換してた手間が省けるだけなく、モニターをフルHD対応のものに替えれば、もとの情報量のまま再生することができそうです
一方、CUDAのエンコードについても、対応アプリをいくつか試してみましたが、効果があるのは、出力がH.264の場合のみで、5DからMPEG2への変換時には効果がなく、ペガシスの4.0Xpressではリサイズやフィルター機能をつかうときにだけCUDAが働くみたいです
TMPGEnc4.0Xpressで
D90のDムービー(1280×720・モーションJPEG)を1920×1080のBDMV形式のMPEG2に変換中
エンコード時の仕事分担の割合が表示されてます
CPU=29.4% CUDA=70.6%
・・・が、CUDAの影響か、D90のモーションJPEGをつかうとリサイズやフィルターの有無に関わらず、音声のfsレートが映像とシンクロしなくなってしまったことが確認できて、現在ペガシスに照会中
ま、すでにDムービーを卒業しちゃった身としては5Dファイルが問題なくMPEG2変換されればいいんですけどね
最後に今回、発見した便利ツール
「unitemovie」
http://red.sakura.ne.jp/~anonymouse/unitemovie_download.html
フリーウェアなのでダウンロードしてつかってみると、複数の5DやAVCHD動画をエンコードなしでひとつのファイルにくっつけてくれる「超」ありがたいソフトです。
前述のCUDA対応の「TotalMediaTheatre3」で、撮影直後の動画ファイルを再生しようとしても、カットごとに分かれたファイルをプレイリストにしないといけない上に、カットごとの切り替わりがシームレスにはならない
なので、CFやSDカードから、動画ファイルを複数「unitemovie」に放り込んで、「結合」コマンドをクリックしてファイルを出力し、そいつを再生すればシームレスですんなり再生されるし、オリジナルバックアップファイルをフォルダ単位でのファイル管理の必要性もなくなるのでまさに一石二鳥、三鳥のソフトです。
AVCHDの場合は、警告表示がでますが無視すればOK
一度に結合できるファイル数は20ファイルまでですが、20ファイルごとにまとめたのを、さらに結合すれば、AVCHDでも5D動画でもイベント単位でひとつのファイルにまとめられる
ほかにも手軽なオーサリング系のフリーウェアで、AVCHDディスク作成ができたりと、しばらく遠ざかってるうちに、世の中ありがたいフリーウェアがいっぱいありますね
ほかにも、デジタル放送のCPRMのDVD-RWから、VOBをリッピングしたりできることも確認済み
次は、スカパーのコピワンをムーブしたBD-Rから、ファイルをリッピングしてバックアップできないものか試してみないと
不正コピーや著作権問題のことは理解しておりますが、デジタル放送を録画したD-VHSテープが100本近く、移動もコピーもできない「墓場」になってしまっている身としては、二の舞にならないように自助努力は必要です
ま、どうしても残して置きたい番組ってそうそうあるわけじゃありませんから、普段はコピー制限に従いますけどね、
永遠に片付かないかもしれないプラズマシアタールーム
42型のパソコン画面は、プレゼンや研修などのビジネスプロジェクターと違ってなかなか楽しいもんです
とりあえずは、残りパーツBTXで、光出力をAVアンプにつないでiTunesや動画再生、WEB閲覧につかえるようになりました
DLNAとかメインPCからHDMIでのマルチ画面対応は、まだまだ必要性を感じませんね
ファイルの結合が出来るのはありがたいですねー。動画ファイルの扱いには壁が多く理解するだけで物凄い時間を食うので苦手です;;
by どりさま (2009-10-07 23:29)
どりさまさん ごぶさたしてます
動画ファイルの中でも5Dのは、とくに扱いがやっかいですが、普通に撮影してパソコンで再生する分には、パソコン性能が足りているか、うちのようにGPUの力を借りるかだけだと思います
ファイル結合しちゃえば管理も再生も簡単なのでお試しください(Macでつかえるのかな?)
自分もMacに逝っちゃいたい
by bebe (2009-10-08 00:49)
5Dでの動画再生はなかなか大変なんですね。
winは何かと考えることが多くなり、自分はMacに逝きそうです(^_^;)
by miya (2009-10-08 20:34)