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M80活用術~ムービープレーヤー編 [ACCESSORY]

メディアストレージ「M80」をつかいはじめて2週間(関連記事)

撮影したてのカードから取り込んで一時保存とする本来の用途のほかに、過去の画像ファイルを整理してたアルバム的ビューワーとして通勤帰りの暇な時間に見返してみたりといろいろつかってみて、「できること、できないこと」や「ストレスなく画像をみる手順」等を探ってみました

M80をミニSUBでPCとつなぎ、過去の画像ファイルをコピーすると、デジカメ動画のファイルもいっしょにコピーされて再生できたりするんですが、この動画の取扱いがいろいろやっかいなところがあります
20081116-144919.JPG

再生可能なファイル形式は、モーションJPEG、MPEG1、MPEG2、MPEG4とマニュアルにも書かれているものの、実際には対応形式はかなり狭く、再生できないファイルが多かったんですが、VGA液晶のM80の動画クオリティは、QVGA画素のカーナビ液晶や廉価モデルのDVDプレーヤーの画質とは一線を画こともあって、動画アルバムとして活用しようかということで、と探求してみました


MEPG4 Xacti動画
この手のストレージ兼ビューワーのさきがけは、エプソンのP-2000
当時は、ビデオサロン誌でもザクティとP-2000の動画鑑賞が「撮ってすぐ見るのが新しい」っていうような感じで紹介されていましたが、たしかに4インチ弱のVGA画素数のモニターだと、不満ない画質でキレイに見られます

XactiC1動画再生
20081116-145021.JPG

 

我が家でも一時期XactiC1をつかっていたのでオリジンナルの動画ファイルを撮っていましたが、こいつは素直に再生してくれます

・・・がテープと違って、メモリービデオの場合は撮影カットごとにファイルが作られるわけで、このファイルをパソコン上で切れ間なく連続再生するには、やっぱりひとつの動画ファイルとして変換するしかないんですね

M80でもオリジナルのザクティ動画を再生しようとすると、カットごとに切れ間があるっていう次元ではなく、そもそも連続再生ができない
5秒のカットも2分のカットも、ファイル再生のたびに、ボタンを押して再生しないといけないみたいなんですね

このM80は、オマケ機能の動画「ビューワー」であって「プレイヤー」ではありません

ザクティC1で撮ったMPEG4ファイルは、当初は扱いに苦労したんですが(関連記事)、その後いろいろ一番簡単なのはにQuickTimeProで各カットを読み込んでmov形式でスマートレンダリングするのが画質劣化もなくベストなんですが、拡張子がMOVになるとM80は再生できません

Xacti動画をmov変換した画像

movのまま再生してくれるといいんですけど、そもそもso-netブログもいろいろ制限があるくらいなので仕方ないでしょう

XactiC1 オリジナルファイル bebe
http://bebe1998.net/dvc/xacti/moive_bebe.MP4


モーションJPEG

元祖動画デジカメXactiC1以外にも、歴代のFinepixの音声付モーションJPEG(拡張子.avi)がけっこうたくさんあります
・・が困ったことに、どれもこれもM80ではまともに再生できません

320×240でも640×480でも、フジのデジカメで撮ったモーションJPEGの動画ファイルは、絵が出ず、ノイズまじりの音声だけが再生される状態です

キヤノン製だから、イクシーやパワーショットの動画がみられればよしで、他のメーカーのデジカメ動画が再生できなくてもいいだろって適当なところが気に入らないものの、さにあらず

・・・パワーショットG7のXGAサイズの動画ファイルも再生できません
まあVGAじゃないから仕方がないとしてもねぇ~

5DマークⅡのハイビジョン動画は「絶対に」M80では再生できないでしょう

結局のところ対策としては、モーションJPEGをビデオ編集ソフトでMPEG2に変換してからM80に取り込む・・・これしかありません


MPEG2

自分の一番好きな動画フォーマットです
WMV等のMPEG4系の高圧縮フォーマットはPCのプレーヤーソフトでも難がある場合があるし、GOPの長い宿命でもとの画質やフレームレートに関わらず、再編集したりするにはいちじるしい画質劣化が起きるからなんですが、このこともあって、デジカメのAVIファイルもDVやHDVからの変換もすべてMPEG2で残しています

SDサイズ=いわゆる720×480や640×480のMPEG2であればM80で再生できます

・・がここでも難ありで音声コーデッックがリニアPCMやドルビーデジタルでは「音がでない」

しかたがないので、M80で再生するためには、音声部分だけをMPEG1のレイヤー1でエンコードしないといけません

ああ・・・面倒くさい

どいうわけでXactiのオリジンル動画をのぞいてM80ではまともに再生できない


デジカメ動画をM80で見るための変換手順

面倒とはいっても、10年前からこども小さい頃のちょっとした動画ファイルはたくさんあるわけで、画質はパソコンでみるにはきびしいもののM80でみるとそこそこいけるので、M80で再生できるようにしたい

ビデオ編集は得意だし、編集ソフトやエンコードソフトもいくつかもってるので、はてどうするのが一番作業効率がいいか?
さらにはM80で再生するには、どれくらいの長さでまとめていくのがいいのか・・・?

まずは、再生できない過去のファインピクスのモーションJPEGをまとめてエンコードしてみる方法を探ってみる

素材はこんなの


2001年 Finepix6800z撮影

コーデックを確認
QVGAの秒間10コマ。音声は非圧縮のモノラル64kですね

[DSCF2559.AVI]
RIFF AVI1.0 320x240 24Bit Motion JPEG(MJPG) 10.00fps 100f 841.20kb/s PCM 8.00kHz 8Bit 1ch 64.00kb/s 00:00:10 1,149,644Bytes

AVIファイルなのでフレーム圧縮なのでMPEG2に変換しても劣化は少ないんですが、いかんせんピクセルサイズがM80の1/4だから640×480にリサイズするほうがよさそう

どっちにしても画像は荒いけど、YouTubeくらいにはなる

この手の未編集の動画ファイルは日付別のデジカメ保存フォルダといっしょに入ってるので、まずはWindowsの検索機能で検索するところから

1.検索機能で拡張子aviで検索
2.動画ファイルをまとめて、別のフォルダにコピー
3.FinepixViewerで開いて、日付名でリネーム
これをやっとかないと、Exifの残らない動画ファイルはいつ撮影したのかがわかんなくなります

続いて、数10の動画をまとめてエンコードするのに、カノープスの定番ソフト「なんでも換太郎」でフォルダ指定のバッチエンコードをつかってみると、はしばらく待てば、ペンティアム4 3.0GHzのパソコンでも、しばらく待てば全部変換されます

もちろん、M80再生用にあわせてるから再生はできるんですが、コマごとに再生しないといけないのが難点なので、結局は変換したMPEG2ファイルを、こんどはまとまりごとにひとつのファイルにしておいたほうがよい

・・・というわけで次の出番は、これまた定番ペガシスの「TMPGEnc MPEG Editor 2.0 PREMIUM
普段は、キャプチャーしたHDVの動画ファイル(TS)をMPEG2に最小エンコードするのにつかってるソフトなんですが、基本的にエンコードではなくスマートレンダリングしてくれるので、こういうときにも役に立ちます

一日単位、あるいは一月単位で動画を並べて、ひとつのファイルにまとめて、日付+イベント名でファイル名をつけてからM80に放り込むと、めでたくアルバム動画ビューワーとしてつかえるようになりました

もとが320×240の動画もVGAへリサイズしてるのでM80でも全画面で再生できます

当然画質は粗いけど、幼い頃のちょっとしたシャッターチャンスを音声動画で残してるので、ビデオテープより名場面は多かったりするので楽しめます

M80の登場で、パソコンだとそうそう見返す機会のない昔の写真も動画を整理するいい機会になりましたかね

でもまあ、実際には1年分をやっただけで、くたびれてしまい、動画ファイル整理はまたの機会になりました


DVDビデオや録画番組の変換
なお、撮影素材だけでなく、DVD-VIDEOからリッピングしたものやDVDレコーダーで録画したMPEG2のファイルも音声部分だけを同様に変換してやると、かなり高画質なプレーヤーとして活用できます

30分ほどの番組を音声部分だけを変換しながらSDカードを保存先にすると、ほとんどカードコピーと変わらないスピードなのがMPEG2のいいところ
M80での再生は、HDDにコピーする必要はなく、大容量のSDやCFなら2時間分はそのまま再生可能なのがいいところです

たとえば旅行の直前にPC内のMPEG2ファイルを持ち出そうというときには便利なMPEG2対応はマルですね(最初からドルビーデジタル対応してくれりゃさらに手間はないんですけどね)

ただし・・・再生は早送りや一時停止後のリジューム機能もないみたいなので・・・結局は旅に持ち出すならDVDプレーヤーをもっていくことになりそうです

ま、この手の動画プレーヤーはもっと大容量のHDDを積んで、AVCHDとHDMIに対応できるのをSONYあたりから発売されるのを期待しましょう

そのまえに、これが進化して、HDVからメモリーカードにダイレクトに記録できそうなモデルとかでてこないもんですかね
GV-HD700
HD700img_001.jpg
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200708/07-0823/


タグ:M80
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miya

たくさんの作業お疲れ様です。
なるほど、動画を見るには最適ですね。
それに最後の案、是非実現して欲しいですね~
実は、そろそろノートPCはMacに戻したいと思っているのですが、この前でたMacBookは、IEEE1394のサポートをやめたんですよね。
それに最近のハンディーカムはUSB2ですしね。
上のような機材でHDVからメモリーへダイレクトに保存できれば、PCへの転送やメモリーへの保存にもなり、場所も取らず一石二鳥なのですが。
このような考えの人、案外いるんじゃないですかね~

by miya (2008-12-01 20:28) 

bebe

HDVのメモリー記録は業務用では当たり前になってますが、民生用のHDVは、すっかりプロ用に特化してますから、SD記録のHDVや再生環境は今後は期待できないでしょうね

ま、業者のように時間の戦いとかないわけなので多少のドロップアウトのリスクだけがテープメディアの難点でしょうか
by bebe (2008-12-06 14:20) 

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