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FX7 HDVカメラのマクロ撮影能力 [HDV(HDR-FX7)]

EOS20Dの普段用レンズ選びも一段落した一方で、いまだ興味が残るマクロ・・・
とはいえ、いままでマクロには、とんと興味もなかったわけだし、HDVのマクロってどうだったかな?と思いたち、ひさしぶりにHDVカメラのFX7で撮ってみました

HDVテープからのキャプチャーではなくメモリースティックへの直接記録です
FX7のスペック表はこちら
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-FX7/spec.html

自分の場合、ビデオカメラでの動画撮影時には、晴天屋外であっても、特段のことがないかぎりシャッターを1/60秒で固定して撮ります。
そのため、アイリスは必然的に絞り気味になるので、2段階ある内蔵のNDフィルターは常時入れています。
結果、マクロや広角に関わらず、意図的に深度を浅くするような撮影はしません
この点、NDフィルタが搭載されていない、FXやVX以外のハンディカムはシャッターがオートだと1/125秒にセットされていて、こいつが動画をぎくしゃくさせる原因です
HDVになって動きのノイズが加味されるようになって液晶にせよブラウン管にせよ、こども動きなどを撮るといやな映像ボケが発生します
単板CMOSのHC1も画質はよかったのですが、動きを優先して、NDフィルターがないため1/60秒にすると絞りが最大まで入ったり露出オーバーになったりすることが多く、これがFX1との大きな違いだと感じていました
補色フィルタの単板時代と違って、原色フィルタ時代は3板と大差はなく、画像処理の違いのほうが大きいと考えていますが、それでもイメージャーサイズやNDフィルタの有無はHDVの動画には効いてきますね。HDVも小型の広角単焦点の特化モデルをだしてほしいもんです

さて、本題のFX7のマクロとフォーカス

撮影HDR-FX7 F1.6・1/60秒 
睫によってみる
焦点距離は、3.9mm
1/4インチのCMOSでアスペクトが16:9なので35mm換算だと37mm程度でしょうか
広角だとほとんどギリギリまで寄れます
感度は12dB

FX7の静止画ってほとんどつかったことないんですが、こうやってあらためてマクロ的に寄ってみると撮影にかなりの自由度があります

まず、液晶モニターでのプレビューでのフォーカスあわせが確実
20Dのファインダーと比べるというわけではありませんが、GRデジタルのへっぽこ液晶とは段違いのクリアビット21万画素の3.5インチでばっちりあわせられます

「拡大フォーカス」をつかえば、フォーカス点のプレビューが拡大されます
手ブレ補正の効きは、キャノンのISレンズの比ではなく抜群だし、FX7から導入された「フォーカスアシスト」もEFレンズでいうところのフルタイムフォーカスがつかえるも便利

フォーカスまわりの操作ボタンは、「フォーカスロック」と「押フォーカス自動」と「拡大フォーカス」

ただ、せっかくのレンズ性能に対してJPEG記録した圧縮率が高すぎてディテールは消滅
輪郭補正も入っているので人物にはそもそも向きません

こっちは20DにEF50mmF1.8Ⅱ
50cmまでしか寄れません
F2.5まで絞ってF2.8対応の中央でAFであわせて見たけどどうもピンがこないし1/7秒だと手ブレがあります
睫毛50mm



HDVになってからは初代のFX1にはJPEGで直接メモリに記録できる機能がなかったので、16:9のイメージャーカメラとしては、SONYではFX7が初搭載
1/4インチとはいえ1440×810のハイビジョン同等の200万画素相当なので感度的には低照度にも強い
単板モデルのHC1は300万画素の4:3スチルが撮れ、テレマクロ機能があったりと、ときに便利したものですが、暗いシーンの静止画では、まったく役に立たなかったのでFX7での静止画もつかいようだなというのが今回の印象

HDR-HC1の「テレマクロ機能」
FX7にはない便利機能のひとつでした


HDR-HC1関連ページとWMVファイル
http://bebe1998.net/topic/359.html
http://bebe1998.net/dvc/hc1/telemacro.wmv

・・・とはいえ、FX7(というよりSONYのカムコーダーの静止画機能全般)の静止画質は、画素数はさておいても、元がインターレーススキャンで動画用に最適化されていたりガンマの設定が違うためか、全般的にハイコントラストのくせに色のりは悪く、にエッジが強調されていて「使えない」画像がほとんどでした。

DV時代に遡ってもVX2000では、これまでWEB用素材に限定してつかってきたし、オーディオ機材を分解するときなどの内部パーツメモなどを撮るにも重宝したものの、被写体やシーンによりますがスナップとしてはまったくデジカメにはおよびません

ただ、VX2000でも高倍率ズームはときに重宝したし、FX7については35mm換算で740mm相当の画角も得られるメリットもあるし、今回あらためてマクロ的に寄ってシンプルな被写体を撮影してみるとJPEG圧縮の欠点も目立たず、いい感じで撮れる場合もあります。
でもまあ、やっぱりこの機能はオマケ
HDVで花の「しべ」を見つけたら、自分の場合は間違いなくハイビジョンの動画を撮るでしょうね
こうして考えると、たまにつかうマクロとしてHDVにもスチルにもつかえるという点では、レイノックスからでているマクロ撮影グッズという選択肢のほうが自分にとってはコストパフォーマンスは高そうな気がします

レイノックスDCR-5320PRO
http://www.genkosha.co.jp/np/detail.do?goods_id=568
72mm径なのでFX7にはステップアップリングがいりますが、EF28-135mmにはそのまま取り付けができそうです
メーカーサイトにKissDでの接写サンプルもあります
http://www.raynox.co.jp/japanese/dcr/dcr5320pro/dcr5320projp.htm

まずは晴れた日に、ひさしぶりにFX7を持ち出してマクロ撮影してみることにしよう



追記:雨が上がったので撮影してみました

FX7 F1.8・最広角
レンズと花びらが接しています。
HDR-FX7macro

20D+SIGMA 18-50mmF3.5-5.6DC
50mmで、25cmまで寄れる現状我が家のレンズでもっともマクロ倍率の高いレンズです
http://www.sigma-photo.co.jp/lens/digital/18_50_35_56.htm
SIGMA_18-55mmF3.5-5.6

EF24mm
25cm

その他 FX7静止画サンプル
散歩用の2台のスチルカメラ(HDR-FX7撮影)
こういう無機質な素材をWEBサイズで使う分には、とっても使いやすいデジカメになります
散歩カメラセット

こういうのはNG(HDR-FX7撮影)
ピクセル等倍でみるとよくわかりますが、高圧縮でディテール消滅
背景の木の幹も枝もエッジ強調がすごく色も抜けます
ハイビジョン動画だと問題ないんですが・・・
2006_1118_081310

PS
意外なことを発見
FX7は、シャッタースピードを1/60秒以下にするとメモリー記録ができないようです
昔、VX1000(このときはテープ記録の静止画)のときは、ズーミング中のブレを利用して静止画撮影したりして遊んだものですが、なんとなく残念



VX2000のVGA静止画

スライドショーはこちら
DCR-VX2000のスライドショー


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foo

bebeさんはじめまして。miyaと申します。
以前、オーディオのコラムよく読ませていただきました。
私もオーディからはじまり、ここ最近では、カメラやカムコーダーに偏ってきました。
機種は違うのですが、いつも参考にさせて頂いています。
これからもちょくちょく拝見させていただきます。
by foo (2007-02-18 11:08) 

bebe

miyaさんはじめまして
なんだかうれしいコメントありがとうございます
本家サイトは停滞モードですが、オーディオ復帰はゆとり・環境・金銭面で本格復帰は数年後になりそうです

こどもが成長してなかなか映画を見る間がなく、オーディオに移行したら、こんどは落ち着いて聴ける環境がなくなり、HDVやパソコンに逃げ、こんどは、こどもが動きまわるようになると三脚立てて・・・と落ち着いて撮れないので自ずと、パシャっと撮れるスチルに進んできました
ゆとりがほしいもんです
by bebe (2007-02-18 12:10) 

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