EOS-1デビュー~ 5DMk3から1DsMk3 [EOS-1D]
もともとは1DXが本命でしたが資金繰りつかず、携行性や望遠、速写、AF性能とムービーはLUMIX GH4に委ねるダブルエース体制でいくことにして、今回は無理せず、2007年モデルの1DsMkⅢでEOS-1デビューと相成りました
「思い立ったが吉日」ネットで店頭引取予約してから、5DMark3の引き取り手が決まるまで2日間という過去最速レベルのスピードチェンジ
中古AB品と5DMarkⅢをほぼ等価で入れ替えに成功しました
1DsⅢはおでこに小さな傷があるぐらいで、付属品充実、ファインダーもグリップもきれいで程度には不満なし
事前に調べたところAF不具合等のリコールは未対策なので、近いうちにSCへ持ち込みついでに点検してもらう予定です
シャッターの切れ具体は、1DXとは違うけど物量が投入されている乾いた音は共通
事前にチェックさせてもらっときには、1Dsのほうがいくぶんジェントルな音に聞こえました
24-70一本しか残ってないEFレンズを持参し、仕事帰りに店頭で現品チェックして引き取ってきたのですが、スクエアボディはA&Aの通勤バッグにはぎりぎりで、ファスナー締めずにうかつに動くと、ごろんとカメラごと落っことしそうな収まり具合でした
もともと通勤に持ち出すつもりは毛頭ありませんが、薄型レンズをつければ、縦にすっぽり収まるので、1Dsを気に、EF40かMFのULTRONあたりからEF単焦点を復活させようかなと思っています
蛇足ながら、ACチャージャーも付属していて、持ち帰るときに、1Dsとレンズ本体をバッグに移しても、紙袋にいれた1Dsの箱は、チャージャーやら入っていてそれだけでも重いのなんの
ふだんはDPE受付しかしないようなキタムラの若い女子店員の子が、おそるおそる取り出してくれて、付属品確認や傷チェックなどをいっしょにやって 一生懸命仕舞ってくれました
そんなわけで2007年モデルの1Ds MarkⅢ
どんなシーンでも外さない安心感の我が家の高感度番長5DマークⅢからのチェンジになるので、それなりの覚悟はしていたものの、手になじんだ5DMarkⅢから持ち替えてみると、ファーストショットから新鮮さと古臭さを感じることになりました
まず、40Dと同世代の背面液晶品質は、ぐっと我慢のしどころです
ライブビューはMF専用、液晶のドットは23万画素で5DMkⅢともGH4ともまったく見え具合が違います
シャッター切ってからの表示のタイムラグも遅いので、チンピングなしのフィルム感覚で撮っていくカメラでしょう
操作性・機能
モードダイヤルがないのがプロ機とミドル機の違いで、あとは世代の差
ムービーボタンやライブビュー専用ボタンもなく、操作系というか余計な機能はない極めてシンプルなオペレーションなのでスチル専用機としては十分
とはいえ、やっぱりF2.8レンズでも1/125秒下限設定と高感度ISOオート頼みに慣れきった身としては、まずそこから時代を遡らないとなりません
幸いにも、ライブビュー機能をオフにして、セットボタンにISO感度をアサインさせることで設定感度の変更はやりやすいことが判りました
あと、感度アップの最低シャッタースピード設定の代わりに「シャッター速度の制限範囲の設定」があり、マイメニューへ登録
といっても、設定できる下限が1/60秒までで、5DMarkⅢと24-70のときは、手ブレを嫌って1/125秒を下限設定にしてたので、ISなしレンズの場合はちょいと気を引き締めないといけません
もっとも、ファインダーの手持ち撮影時の安定性やシャッターやミラーショックが伝わってこない造りのよさから、1段分のシャッター速度は無視できるでしょう
ま、1Ds3は、常用感度が1600、拡張(H)でISO3200までなので、F2.8ズームの暗さでは、1/125設定だと室内で撮りきれません
一方で晴天下では、PオートだとF11露出をF8に抑えて撮っていたのに対して、1Ds3は、小絞りボケの範囲設定機能があり、絞り側のリミットをF8に設定することができます
F1.4レンズクラスの明るいレンズはいまは持っていませんが、開放にならないように設定もできます
ま、24-70ズームつかうなら設定は不要ですが、この「小絞り、開放リミット」機能はLUMIXにぜひほしい機能だなと思いました
AFフレーム・ファインダー
交換可能なファインダースクリーンは標準タイプが装填されていて、F2.8レンズでも明るさ十分
F4だと、5DMark3の素通しタイプでも暗く感じので、せっかくの広々としたファインダーには、最低でも開放F2.8レンズで撮りたいところ
もちろん、5DMkⅢのような方眼表示機能も、電子水準器もありませんが、アイピース大きくてアイポイント長く、横位置だと遠近両用メガネでもストレス少なし
測距点19点の数や範囲、ゾーン切り替え、AFの食いつきは、5DMarkⅢと1DXとの最大の違いで、「スローでいきましょう」感覚です
その他、低照度合焦輝度範囲も、-1EVなので5Dや1DX、6Dに劣るところで、ミラーレスのGH4やAPS-CもPENTAX K-5Ⅱsのようなわけにはいきませんが、もともとそこまで求めていないから実用上困ることは少ないかな
なお、1DXと違い、縦位置グリップ用のマルチコントーラーがないのが最後まで引っかかりました
6Dが登場したときに手頃なサイズ感から買い替えを考えた時にもマルチコントーラーがないので興味を失ったくらい、自分はマルチコントローラーの測距点移動が好きなんですね
追記:マルチコントローラーの代わりに、人差し指ダイヤル回すと左右に測距点が動き、親指ダイヤル回すとその点のエリアで周遊する機能があることを確認。慣れは必要ですがうまくつかいこなせるようになれば、マルチコントローラーがなくてもいけるのね
画質
帰り道に常用感度上限のISO1600で試写
DxO Prime
予想どおり、輝度NRオフでRAWで読みこめば5DMarkⅢと差がわからないくらい
ISO3200だとシーンによっては、DxOのPrime処理で追い込むのは5DMkⅢでも同じ
ディテール処理は、ローパスフィルターの材質や効きの違いか、アンシャープマスクこってりの5DMarkⅢとは違い、5DMarkⅡのような素直さです
オートライティングオプティマイザ非搭載なのでDPPでの露出調整はやりづらいところもありますが、DLOはつかえるから、DPPでも十分実用になりそうです
少なくともM4/3のGH4、K-01、X7やEOSMのAPS-C勢の感度1600よりはずっと高感度に強いことは確かです
JPEGだとレンズ補正もなく、DigicⅢの画像処理エンジンは情報量とNRのバランスは悪くないものの高感度だけはRAW現像必須でしょう
ちなみに、1DXと違い、記録メディアはCFとSDのダブルスロットなので、FlashAirを入れて撮ればスマホ転送はこれまでどおり
ただし、HDMI端子がないので、テレビにつないでのマクロアジャストメントのピント確認など不便な点はあります
ワイヤレストランスミッターがあると便利なのかな?
追記その2:SETボタンにISOをアサインさせてダイヤル回して感度変更できることや、ダイレクトにISO感度変更にも設定できること
それと、セイフティシフトにISOを設定すると、ISO100に設定していても設定した下限シャッターと開放絞りで適正な露出を得られないような低照度では、自動で感度アップしてくれる機能がありました
もっとも、セイフティシフトで感度アップするのはISO3200までだし、Mモードではセイフティシフトはつかえない
絞りを意識しなければ、Tvモード+セイフティシフトで感度アップ設定した場合、適正露出までSSを下げるというようなつかいかたもあり
AFの信頼性
肝心のAF精度は、屋外、室内問わず、信頼性は落ちる気がしますが、これから追い込んでいきたいと思います
いまのところ、70mm側で遠景撮るとカットによって一定せず、マイクロアジャストメントを5ほど調整してみるも、どうも違う気がするわけで、うちの24-70は5DMarkⅢでは広角側はジャスピン、望遠側を僅かにいじってましたからこれはズームレンズと位相差AFの宿命なのかもしれません
ピントの正確さに関しては、どのみちミラーレス、とりわけ早くて迷わないDFDのGH4のコントラストAFには及びませんからね
5DMk3では広角側と望遠側で補正値変えられますが、1Ds3にはない機能
とりあえずリコールに出してから追い込んでみたいと思っています
というわけで、不慣れで気になる点はありますが、ファインダー、シャッターは最高の1DsⅢ
1DXへの通過点になるかGH4とのダブルエースでこのままずっといくのか
ま、5DMarkⅢ買った3年前は、ムービー重視だったし、高感度以外はひどいJPEG画質やら写りに不満だらけで、24F1.4処分しちゃったくらいだったし、1DsⅢにすぐに買い換えようかと思ったこともあるくらいだったので、いまにして手にしてた1DsⅢ
買う前は、レンズもF2.8じゃあきついかと24-70を単焦点に入れ替えることも考えてましたが、装着バランス最高のスタイリングだけでなく、単焦点とレンズ交換の不便さまでバックトゥ5DMarkⅡ時代に戻ることもないかなと思っています
次回、スナップショットデビュー編へ続きます
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