SIGMA USB DOCK [EOS Kiss・EOS M]
「USB DOCK」を遅ればせながら入手
我が家での対応レンズ、X7を機に入手したF1.4の30ミリのみ
シグマ30ミリは、店頭中古で購入するときに試写させてもらってピントズレがない個体であることはチェックしたつもりだったし、すぐにフォーカスチェックシートでズレがないことを確認していたつもりだったんですが、どれも最短距離でのチェックだったたので、実際にスナップ距離で撮ってみると明らかにピンボケな写真のオンパレードだったんですね(バックナンバー2013.8.25)
事前調査の結果、単焦点レンズでも距離ごとにピント調整をカスタマイズできるようなので試してみることにしました
- http://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/usb.html
- http://www.sigma-global.com/download/jp/index.html
5Dのマイクロアジャストメントと違い、単焦点レンズでも距離別に4箇所でピントズレ補正ができることは非常に優れものなんですが、調整の都度レンズをカメラとパソコンにつないだ「DOCK」に付け替えて調整するのは非常に面倒です
とくにX7だと、SDカードスロットがバッテリー室なので、カードの取り外しでいちいち三脚から取り外さないといけないなどの面倒がさらにあります
WBで誤差がでることも承知してますが、EOSのマイクロアジャストメントと違い、カメラだけで完結できないのがネックですね
ピンズレ補正は、被写体には家で適当なものを探して、ソースの瓶のラベルをチョイス
はじめは、2本のソース瓶の距離を少しずらしてファインダーで撮影し、前後どちらにズレてるかを割り出し、HDMIで液晶テレビでモニターチェック
レンズをカメラとDOCKをなんども取り換えての繰り返しなんですが、X7のAFモジュールでは測り直すたびに誤差もでてくる感じがします
そこで、やり方を変更
- ライブビューのAF方式をクイックAFにして液晶テレビにHDMIでライブビュー映像を出力
- 10倍拡大した状態にして、シャッター半押しでAFロック
- フォーカスリングを回してフォーカシング、ズレ方向と補正量を勘所で割り出す
- レンズを取り外して、DOCKに付けて調整ソフトを起動
この繰り返しです
二本の瓶を数ミリ前後させただけで、こんだけ深度差がでますから、APS-Cでも大口径レンズはフォーカス命ですね
まずは至近距離で確認
ほんの気持ち前ピンのような感じなので暫定的に+2にしてみましたが、タマミの左目にピントばっちりでしょう
ただ、距離を変えると確かに違ってきます
5mほど離れたとこで昼寝しているネコで合わせてみると、未調整と調整後とこんだけ差がでます
上がAFで合焦させたときの液晶テレビのライブビュー、したは無限遠側にフォーカスリング回してピークを出したモニター映像
ピントリングの回転量はわずかではありますが、このズレがなくなるまで、撮影してはレンズを外してパソコンとつながっているDOCKに付け替えて、調整ソフトで数値をいじり、またもとに戻すことは数回繰り返して、いったん割り出した数字が+12
調整後にX7で試し撮りしてから、そのままX4に付け替えてみましたが、X7との明確な差はなさそうでした
調整したなりの精度が出てきていますが、無限遠付近はまだ暫定かな?
開放F1.4は、もともとが甘いのか、ピンズレなのか?ってこともありますが、シグマの30mmはF2前後でビシっと撮りたいところです
同様に5DMarkⅢと純正の24-70でもカメラ内蔵機能のマイクロアジャストメントで、同じようにチェックしてみましたが、広角側も望遠側もほぼ調整不要でした
OLYMPUSやLUMIXが正確な(はず)のコントラスAFとEVFモデルがさらによくなってそうですが、Kissシリーズでもマイクロアジャストメント機能は搭載しないと食われちゃいますぜ
また、X7と同じように液晶テレビでみながらAFテストを繰り返しても、5DMarkⅢはピントのばらつきがまったくないのが優秀だなと感じたことと、シグマ30ミリはX7よりもX4のほうが手ブレしないかな?
これは興味深いです。
私のは調整できないので、メーカへ依頼するのですが
カメラ個体差で大きな違いが無さそうだということがありがたいです。
by myo_oym (2013-09-23 23:02)