CANON HV10 [HDV(Canon)]
実家に新しく加わったCANONのHDVカメラ=HV10をちょっとだけ触ってみました
撮影後の画質は見ていないので、スタイリングやハンドリング、撮りやすさといった点を、同世代のHC1やHC3と比べた感想程度で記事に残してみます
CANON iVIS HV10
http://cweb.canon.jp/ivis/hv10/index.html
先にお断りしておきますが、そもそも自分はビデオカメラは歴代ソニーを使ってきたし、HDV時代になっても正統派のシューティングタイプのFX1とHC1を経て、現在はFX7の一台体制という状態なので、「撮りやすさ」や「操作性」に関しては、「ソニーびいき」です。
関連「bebeのビデオカメラ遍歴」http://bebe1998.net/dvc/history.html
HV10の縦型ボディ
HV10は、発売当初に量販店の店頭で触ってみた程度だったので、じっくりと手にしたのは今回がはじめてなんですが、やはり構え辛く、持ちにくい・・・
縦型スタイルのビデオカメラに関しては、DV時代初期に、DCR-VX1000のサブに使用頻度も高かった「DCR-PC7」が自分にとっての経験値と基準。
当時も「世界最小」やら「パスポートサイズ」がマーケティング上の重要なポイントになるのは、いまも同じながら、撮りやすさは抜群でした。
HV10は、PC7以来の液晶付の縦型スタイリングの延長線上にあるものですが、現在は、パスポートサイズよりもさらに、「小型軽量」に拍車がかかってきているわけで、結果としてHV10の大きさは、とにかく高さが短すぎてホールドしづらい。
いっぽうで、ここ2年ほどはサンヨーの元祖MPEG4カメラのXactiC1の秀逸なスタイリングと持ちやすさから比べると、HV10の中途半端な寸胴ボディが、余計にそう思わせるんだと思います。
当時DV最軽量のPC7では持ちにくいという印象はなかっただけに、もし、いまあらためてPC7があって、HV10と持ち比べる機会があっても、PC7サイズのほうが「撮り易さ」や「安定性」という点ではよいと、感じちゃうと断言できます。
まあ、そんなことはキャノン設計陣も工夫をしているようで、ようは「慣れ」の問題。
女性が持つにはこれでもまだ大きいといわれそうな感じでしょうね
なお、試しにHV10の底部に、マンフロットのミニ三脚を取り付けて、右手の小指を雲台にひっかけ、左手でミニ三脚を持つようにすると見違えるように安定しました。
また、このミニ三脚と組み合わせての撮影では、HV10のホールディングや安定性が手持ちでも向上し、さらにトや適当な台に置いての、風景のフィックス撮影をすれば、持ち運びが軽い分、多いに活躍の場が増えそうな気もしてきましたが、三脚においてつかうには操作ダイヤルが側面と背面に集中してつかいづらいことも確かなり
HV10の静止画
2048×1058の300万画素
F2.8 1/60秒 16.5mm(118mm相当)
Canonの静止画はいいと聞いてましたが、色あいもよく、2世代前のコンパクトデジカメと遜色ない感じです
ファインダー
「小さい」、「角度が変えられない」という点では、HV10もHC3も、昔のPC7も同様です。
屋外での視認性はわかりませんが、画素数も少なく、覗いた瞬間から甘くて覗きたくなくなるのはHC3と同様。
この点では、小さいながらもファインダーとしてつかえるギリギリのHC1が、いまだに人気なのがうなづけます
でもまあ、シューティングスタイルのソニーHC3は期待はずれでも、HV10のような縦型の場合は、液晶中心のほうが撮りやすいので、ここは大きなネックにはならないと思います
マイク位置
マイク位置がここにあるのは、胸元で安定させて撮ろうとすると、「鼻息」を拾いそうな気がして怖いのはPC7で経験済み
ズームレバー
ズームレバーは、この位置にあるのはPC7と同じなんです
親指ズームと違って、縦型カメラのこの位置のズームレバーは、ズームしてパっと手を離すとスプリングで「カチッ」と戻る音がするのは改善されてなく、まったくもっていただけません(これもPC7で気を使った経験値より)
意識しないで操作すると、録画テープにズームが止まるたびに「カチッ」って音を拾いそうです
液晶モニター
十分きれいですが、上下の視野角は、こんなものかい?っていう程度です。
2.7型は、HC1、HC3と同様ですが、ちょっとでもマニュアルや設定を変えようとしたときに、タッチパネルタイプのSONY機に軍配があがります
テープの出し入れ
ボディの底で、HC1と同様です。構造上ここからしかテープは入らないし・・・
三脚中に云々というより、HDVテープの再生やPCキャプチャー、ダビング用のサブカメラとしてつかうなら、HC3やHC7のように上からのほうが便利なのはいうまでもありません
操作
XactiC1のように、液晶を開くと自動電源オンとなるのかと勘違いしちゃいましたが、電源オンはモードダイヤル兼用です。
HV10の
テープとメモリ記録の切り替えは、背面の電源ダイヤルとは別に、ズームレバーとフォトシャッターボタンの近くにあるスイッチで切り替えます
なんか使いづらいな~というのが印象
この点、SONYのHC1は、背面の共通ボタンで「テープ録画>メモリー記録>再生モード>テープ録画・・・」と順に切り替わっていくタイプなのでシンプルでよかったんですが、これも慣れの問題でしょう
手ぶれ補正
キャノンお得意のISを応用しての光学式なので、液晶モニターで見るかぎり効きはよさそうです。
この点は、HC1、HC3よりもキャノンの技術力を感じられる点ですね
オートフォーカス
オートフォーカスの速さと迷いについては、「スーパークイックAF」は評判どおりで、とってもすばらしい
SONYはフラッグシップのFX7よりも優秀で、AFがこれだけ精度が高いと、持ちにくさやファインダーなどを吹き飛ばすだけの利点はありそうです
静止画モードだと、シャッター半押しでフォーカスインジケーターがでます
撮影モードの設定
フルオート、マニュアル設定、シーンセレクトの3つ
設定のための操作ボタンを押し込んだりするのがやりづらい気もしました
自分の場合は、WBとシャッター速度を1/60秒にするのは必ずやることなので、もしHV10で撮るなら、いったん設定しておけば問題はなさそうですが、この点ではよく切り替える機能を液晶のタッチパネル操作用に並び替えのできるソニー方式のほうが優れています
シーンセレクトモードには、「打ち上げ花火」ってのがありました
おまけ 実家にある2台のHDVカメラと並べてみました
SONYのHC1との比較
FX1を加えて並べるとこんな感じ
去年までつかっていた重いFX1ですが、ひさしぶりにみるといいスタイリングです
キャノンの画質と見比べたわけじゃありませんが、室内で撮るなら画角、1/3CCDの高感度ともにFX1の右にでるハイビジョンビデオはないでしょう
FX1のサブに、HV10という方もたくさんいそうな気がします
いずれにしても画角が16:9になって解像度もあがったハイビジョンカメラ。
テレビも大型化しているので、目立つのはフォーカスの甘さと水平とカメラブレは同じ
あんまりよそではみかけませんが、マンフロットのテーブル三脚は、デジイチ、ビデオのどれにつかっても手持ち、台置きと便利なことこの上なし
FX1でもフィックスならこのとおり十分安定します
これにLANCリモコンって組み合わせが、風景撮影にはおすすめパターン
関連 http://blog.so-net.ne.jp/bebe1998/2006-12-01
・・・HV10はLANC端子あるのかは・・・不明
それはそうと、自分の場合は、編集用途や過去のテープ再生の点からHDVから離れられませんが、ソニーからもメモリースティック記録のカメラがでましたね
HDR-CX7
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-CX7/index.html
MPEG4のAVCHDは、パソコンで再生編集は事実上、無理なのでブルーレイと連動するなら買いのモデル!
これで防水パック出してくれたらまじめに考えるかも・・・?
Xactiも防水仕様がでてきたし・・・
http://www.sanyo-dsc.com/products/lineup/dmx_ca65/feature/index.html
また100GBのHDDを積んだAVCHDのSR8
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-SR7SR8/feature02.html
15Mbpsで8時間記録
HC1のボディで、HDVのHDDカメラを発売してくれないもんですかね?ソニーさん
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