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Powershot DxO9 [S100]

たまには「S100」
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PowershotS100 RAW DxO9

S100は、そもそもが家族用カメラなんですが、RAW撮りして、DxOのレンズ歪み補正とレンズブラーでシャッキリさせると見違えるように解像感がでてくる

持ち味は、GRデジタルと同様に明るいF値でスモールセンサーの深い被写界深度が稼げることで使い出があります

GR4から持ち換えると、現行モデルのようなタッチシャッター・液晶オペレーションではないこともあって、4:3ということもあって24ミリの広角感を感じやすい一方で、フォーカスポイントや露出補正、ISO感度変更などのボタンやダイヤルでの操作性ではGRに軍配とかで、どっちもそれぞれの個性があります

ただ、GR4とS100の画質は、LPFレスのCCDモデルであるGR4のRAW(DNG)がDxOでは読み込めないので優劣比較はできないので、JPEG撮って出しならGR4、RAW現像ならS100に軍配っていうカットが多いかな?

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RAW ディストーション補正オフ
歪みに関しては、プライムレンズの単焦点のGRに対し、5.2mmスタート(換算24mm)ズームレンズの違いで、広角での歪みが良し悪しで DxO補正なしのすっぴん状態だとかなりの「たる型」

JPEGや純正DPPでは、それなりに補正されてますからレンズとセンサーの素の記録画素はDxOでしか得られないのでそれも利点だし、逆にDxOでのレンズ補正をかけるとDPPよりもかなりトリムされます


レンズ歪みに関しては、こっちのほうが判り易いですね

歪み補正オフ
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歪み補正オン(レンズ情報オート)IMG_0027_DxO(Prime)
F2.2 最広角 1/3秒 ISO80
どちらも、レンズ補正以外は同じ設定ですが歪み補正による中心や周辺の解像感劣化もわずかの差

また、手ブレ補正もよく効いて、広角で止まってるものならけっこう踏ん張ってくれます

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DPP ピクチャースタイル:スタンダード レンズ歪み補正OFF アンシャープマスク 強さ8、細かさ4、しきい値2

なお、RAWをDPPで読み込んで、レンズ収差補正の「歪曲」はOFFになっていても、すでに補正されているようで、DxOで現像したようは「素っぴん」の出力が得られないのが純正メーカー用としての「ごまかし」を感じます

撮影状態のまま、そのまま読み込むとアンシャープマスクをかなり強めがかかっていることもあって、階調や解像感はDxOのレンズブラーには完敗してるしスモールセンサーの宿命である基本感度でのベースノイズの処理の巧さも勝負になりません


高感度
ISO800でのJPEGとRAW(DxO9)IMG_0025
JPEG
フルサイズ機ではもはや常用感度のISO800ですが、高画質を唄うコンデジでは800がつかえるかどうかはボーダーライン

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RAW(DxO9 PRIME)

RAW現像時にはホワイトバランスを変えています。ISO800なら十分実用範囲。フォーカスポイントはギターに合わせてますが、開放でもM4/3やAPS-Cのように壁面が完全に深度外になることがないのがスモールセンサーカメラの利点でしょうか


シャドーとハイライト
IMG_0026
DPP 色ノイズ補正のみ
ISO640なので増感ノイズ中レベルの作例ですが、DPPでは解像感を損なわないように輝度ノイズ補正をゼロに調整して出力し、アンシャープマスクを4に抑えてナチュラル仕上げにしてるつもりですが、IMG_0026_DxO
DxO PRIME 輝度ノイズ補正31 色ノイズ補正MAX

一方でDxO9でのオート階調補正とPRIME処理を適用させると、手前の紳士の横顔、中央の白飛びと柵の解像感と立体感、天井ディスプレイの解像感やノイズ感などすべてに置いてノイズが少なく、解像感が違っていて、今回のDxO9のPRIMEの素晴らしさを感じさせてくれました


S100のズームIMG_0028_DxO
8.5mm F3.5・1/6秒 ISO400 DxO9 PRIME

S100の苦しいところは、少しでもズーミングすると一気にレンズが暗くなること

昨年の秋から約半年につかっていたPanasonicのLUMIX LX7が広角F1.4からテレ端でもF2.3(換算90mm)のおかげでテレ側も積極的に使えていたのに対して、S100は正直きびしいところなんですがハイブリッドISだけはほんと効いてます

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最望遠 F5.9・1/30秒 ISO800 DxO9 PRIME

なおS100のレンズは、テレ端だとF5.9になっちゃうので屋外でも曇天だと感度を上げざるを得ないところがきびしいところ

現行のS120では広角側がF1.8と少し明るくなりましたが望遠側もF5.7に留まっていて、テレ側には力が入っていないようです

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最広角 F2.0・1/30秒 ISO500 DxO9 PRIME

ま、LUMIX LX7のように出っ張りをよしとしないと、薄くできないから致し方ないと思うのですが、テレ側は晴天下の十分な光量下限定と割り切り、室内や曇天では広角単焦点と割り切ってつかうような感じで捉えるカメラなんだと思っています

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最広角 F2.0・1/15秒 ISO250 DxO9 PRIME

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ISO80 DxO PRIMEなし

DxO9のPRIMEは、S100の1200万画素程度の画素数でも被写界深度が深い分だけ、演算量が多いようで5DMark3やX7に比べても半分近く現像時間がかかります(上の写真で約3分)が、基本感度であっても低照度だと苦しいスモールセンサーコンデジの宿命のベースノイズにも効果がある一方で、仔細にチェックしてみると輝度NRオフであっても解像感は損なわれることもあるようです
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コンクリートやアスファルトだからはPRIME演算のインプットがノイズなのかどうかの判断が難しいのかな?

擬似的シフトレンズ

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DxO 手動歪み補正(平行)


タグ:S100 powershot
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