PowershotS100 ~解像感と高感度画質チェック編 [S100]
フルサイズEOSのサブカメラというか、普段携行用には、ここ数年LUMIXのM4/3機ばかりを使って来ましたが、昨年買ってみたLX7のシャープネス処理がなかなか巧みなJPEG画質や動画時のNR設定などセンサーサイズを生かした電動一体型レンズといまどき1/1.7型MOSセンサーの実力を知っているだけでに、S100にもそれなりの期待感がありましたが
ズバリLX7同等以上の立派な画質でした
S100 RAW DPP ピクチャースタイル「風景」
輪郭の縁取りは、ちょいときつめな感じはありますが、画素数に応じたほどよいカメラJPEGと合わせて、EOSと同じ拡張子CR2からDPPでピクチャースタイルがつかえるのもナシう
カメラJPEGでの色合いに期待するよりも、DPPで「風景」トーンにしてEOSの青が出すのがいい感じです
DPPに読み込むとアンシャープマスクが、強さ(8)ってので、DIGICでそれ相当の輪郭処理がされてるようで、DPPで出力した画像よりも輪郭処理はカメラJPEGのほうがくっきり感があるってのが不思議な感じ
残念ながら、ALOや純正レンズ用のDLOでの調整はできないようです
また、広角だけではなく、ズームのテレ側でもそこそこいける
カメラJPEGのまま。右写真はピクセル等倍
RAWからDxOに読み込んで、光学モジュールによるデフォルト設定で現像したものとも大差ありません
ちなみに、DxOではS100も光学モジュールがサポートされていますが、
ただ、フルサイズ20MのEOSと違い、DxOの初期設定のままのシャープネス調整値では、幾分輪郭がわざとらしくなりすぎるところもあるので、10MセンサーのLX7では少し控えめに調整したプリセットをつくっていたのですが、S100についても傾向は同じですね
必要がなければ輝度ノイズはオフにして、レンズブラーのディテールは初期設定の50からちょいと控えめにって感じですが、このあたりの補正の加減の具合は被写体や絞り値によっても変わってきますが一枚一枚やるのは面倒なことも確か
JPEG、DxO、DPPの比較写真はFlickrにて
カメラJPEGとDxO(右)
GRやLX7と違って電子水準器がないのが、一世代の古さを感じるし、液晶のディスプレイ文字が鬱陶しく感じたりと、撮影している楽しさみたいなものは、ふつうのコンデジと同じ次元ですが、撮れる写真のクオリティは、十分いけてます
高感度
DxO ISO800
感度が上がると、Digicのノイズリダクションが効き過ぎてディテールがつぶれてしまうのは、LX7のJPEG処理とは異なりますが、RAWから調整していくとISO800までならけっこういけます
DxO ISO200
まだ使い慣れないながらも、感度を固定して1/30秒
S100の感度設定は、最高感度の制限設定ができるのはLX7と同じですが、「感度の上がり方」が「標準、遅い、早い」っていうファジーな設定で戸惑います
上限リミット解除して最高感度
DxO ISO6400
6400まで上がると、さすがにぬり絵のようなノイズリダクションかシャープさのどちらを取るか迷うような盛大なノイズがでてきますがどうでしょうか
F1.4-2.3のLXに比べ、F2-5.9のS100では、広角側で1段分、テレ側では2段近い差があることを考えると、画質が同等としても2段分程度苦しいところでしょうか
なお、半年近くつかっているLX7では、ISO感度の上限は800に抑える設定にしていますが、EVFをつけていて、条件が許せば手動で感度を下げたり、ちょいと絞ったりと、手ブレ補正頼みで2枚撮るようにしています
DxO ISO80 1/2秒
いまのところS100で使った感覚では、写真画質として許せる高感度の許容範囲はISO800までで、基本感度以上はNRのかかり具合が嫌いなので、RAWからDxOやCameraRAWで調整前提が、S100の持ち味って感じでしょうかね
レンズ歪みとディストーション補正
DxO ディストーションオフ
もともとの歪み量ですが、LX7の24mmとは感じが違います
カメラJPEG ディストーション補正
DxO光学モジュール補正
ま、この手のコンデジレンズに歪みがどうのとかいうつもりは毛頭ありませんが、文字通りの「RAW」が見られるのがDxOの面白いところではあります
アスペクトとズーミング
ちなみに、S100ではアスペクト比を3:2にしてもRAWではセンサー通り4:3で記録されるのと、ちょいと大きめセンサーでマルチアスペクトのLX7のほうが実際には広角に撮れる感じです
S100 4:3 24mm
LX7 3:2 24mm
S100とLX7を比べてどうのというネタではないのですが、LX7を買うときにRX100と合わせて迷っただけに、ベンチマークがLX7になってしまいます
S100最望遠 JPEG
LX7 最望遠 JPEG 超解像弱
画質やアスペクト以外でも、LX7との比較では画素数やLVF搭載可否やレンズ開放F値、とりわけテレ端での基本性能では負けちゃってるところはありますが、本来、現行モデルのS110をチョイスすれば、WiFi、タッチシャッターがついて、画質的にはほぼ互角なコンパクトが手に入るわけで、もうちょい調べてどうせならS110をチョイスしとけばよかったかなと後悔もありますが、
ま、今回は手持ちのコンデジ整理と合わせて、ミラーレスも整理しちゃう中でのS100導入だったので、次期GRがWi-Fi搭載してくるまで自分用とママ撮り兼用として、ときどき活躍してもらいましょう
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