2012夏のリニューアル~超高感度EOS 5DMarkⅢ [EOS 5DMarkⅢ]
仕事帰りに写真部員とソラマチへ
MarkⅢ資金捻出用にこのところすっかり出番のなかった16-35mmを拠出する予定でしたが、MarkⅢの登場でF2.8どまりで解像感もいまいちだった16-35mmが蘇りました
スカイツリーSORAMACHI
EOS5DMarkⅢ EF16-35mmF2.8LⅡ ISO2500
そもそも不動の24mmの地位が揺らいだのは、MarkⅢが届いた日にいつものように自宅窓からの試写したところどうにも写りがパッとしないのがはじまり
手振れでもなく、もちろん位相差ピンズレでもなくJPEGでもRAWでも、絞ってDLOを掛けてもMarkⅡと24mmのようなカミソリ切れ味の遠景画質にならないんですね
ネットで調べてみると、たしかに同じような記事を発見。
【伊達淳一のデジタルでいこう!】キヤノンEOS 5D Mark IIIの画質を検証する
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/date_digital/20120803_550610.html
まったく同じ印象なのでここへの掲載はスルーしますが、こんな感じです
初期不良ではなさそうで「画づくり」がかわったなんて許される??
確かにDPPやLightroom、Silkyで追い込んでいくとMarkⅡと似たような感じには追い込めるんですが、解像してないものは解像してないわけで、ムービー用としては最強24mmは変わらないものの、絞ったときの風景画質もこのレンズをつかう持ち味なのにボディが新型になったら解像力ダウンなんてね
試しに16-35mmズームの24mmあたりと比べてみるとほとんど差がでなかったり、かっこよくなって、使いやすくなってシャッターやAFその他の進化はすばらしいものの肝心の画質というか画調がねぇ~
ともあれ、レンズだけでなくボディも含め(MarkⅢを手放すかも?)をテーマに、ソラマチでのMarkⅢと16-35mmのテストを敢行してきましたが、悪条件での「撮影力・総合力」の向上はすばらしい!
ISO10000
まずもって低照度での位相差AFの粘りが素晴らしい
ISO5000
MarkⅡではF1.4をつけても合焦しないような低照度(実際はかなり真っ暗なんですけどね)で、しかも中央F2.8クロスじゃなくても、広がったクロス測距点でこのフレーミングのままフォーカスポイントにすんなり合焦するのはすごい
ゲインアップしてからコントラスAFで暗さに強いマイクロフォーサーズよりも上手かも
とりあえず、高感度任せの手持ちプログラムAE
16mm F2.8 1/60秒 ISO12800
うーむ・・・・さすがに個人的には12800はきびしいとは思うけど、MarkⅢになってようやくNikonのようにISO感度設定メニューで最低シャッタースピードが設定できるのがやはりすばらしい
こちらは三脚固定の絞りF8
16mm F8 3秒 ISO100
絞った基本感度なのでばっちり解像してるのは当たり前でしょうが、こんだけ写ってれば単焦点を引っ張りだすまではないし、このアングルのまま16:9でムービーを撮るとてっぺんがぎりぎり
TOKYO SKYTREE EOS5DMark3 from nyantamabebe on Vimeo.
F2.8でこんだけ写れば低ノイズ狙いで24mmF1.4の圧倒的優位性が少し揺らぐ一方で、1/60秒のキープを最良とするムービーの場合ではF1.4~F2.8のあいだでの感度の自由度はスチル以上に大きく撮っていて楽しめることも確か
なので、横着しないで24mmもテストに持ち出してくればよかったと後悔(2本だと重いんですよね)
EF16-35 24mm付近
それでも画質が許容範囲であれば、フレーミングの自由度というものは大きいわけで、この時点でMark3を使い続けるなら24mmよりも16-35mmのほうがいいよな~などと思いつつ、そもそも、16ミリ画角が必要なのは、自分がいくところといえば「みなとみらい」と「ソラマチ」くらいなものなんですけどね
なお、後になって気づいたのですが、Mark3になって「M」モードで感度AUTOが選べるようになってますからムービー撮りで、絞りとシャッターを固定して、露出は感度で調整する撮り方がとってもやりやすくなってます(やってみたらKissX4でも同じだったことを知らなかった)
あとは手持ちでツリー真下にアプローチ
ISO1000
感度を手動に切替えて、いつものように低速シャッター限界での低感度を狙ってみました
MarkⅡでは3200はおろか、1600もできるだけ避ける習慣がついていますが、MarkⅢでは手振れするくらいなら感度を3200~6400までなら十分いけるし、絞ってF4で撮ったほうがいいかもしれない
ISO5000
撮り方がよくわからないまま岩の隙間から
ISO1600
そんなわけで、まだ慣れない測距点選択とキレと音がよくなったシャッターで適当にシャッターを切っていく
視野率が100%になった恩恵はここでは感じられないものの、Nikonのように赤い格子が表示されるスクリーンもナイスで、Mark2のようにストイックに高画質を追っかけるよりも、撮ることを気軽に楽しむのがMark3の持ち味かも・・・などと自分を納得させつつテスト終了
多重露光
おまけ機能の多重露光やHDRはどうでもいいけどね(ってそもそもセンスがないけど)
この時点では、MarkⅡ+24mmF1.4よりも、MarkⅢ+16mmズームの快適さをしばらくつかってみようかという気分になりました(もとに戻ろうと思えば戻れるしね)
ちなみに、
ちなみに前回はDP2xの画角の狭さから、その後シグマのSD15と2.8ズームを調達して、テスト撮影に臨んだ新入部員くんは、今回のことでFoveonの高感度画質の厳しさを学んだようで、翌日、初代5Dと入れ替えプランを敢行することを決意してました。
NEXもってんだから高感度はそっちに任せとけば?とは思うものの、気持ちはわかるぜ
まだ、ちょいと資金不足のため、夏のリニューアル関連記事は続きます
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