64bitビデオ編集 PremiereProCS5トライアル [AVCHD]
先週の嫁さんに続いて、息子も今週木曜日からインフルエンザにかかり、結局自分はインフルエンザじゃなかったわけだから家族内感染はなかったわけで・・・
そんなわけで病み上がりかけの土曜日。アドビのプレミアの最新バージョンCS5の体験版を入れてみました
AdobePremiereProCS5 64ビットOS専用のアプリケーションです
64bitの安定性
体験版の機能制限のせいでLumixで撮ったAVCHDの音声が読み込めなかったり、バンドルされているオーサリングのEncore(アンコール)は試せないのがいまいちなところですが、Core-i3と8GBメモリ環境で、EOSのMovもFHDのAVCHDでもプロキシに頼らずそこそこスムースで安定した編集ができるのがすばらしい
設定をみてみると搭載メモリを使えるわけではなく、8GBの場合は、最低1.5GBを他のアプリケーションに確保した上で、、PremiereやEncoreの関連にメモリ空間をつかうようです
(レンダリング時のスクリーンショット)
このおかげで、Premiereのレンダリング待ちのあいだにWEBを見たり、Photoshopをいじったりしてもびくともしません
かわらない操作性
プレミアに限らず、ビデオスタジオやエディウスシリーズも、それぞれよさと操作のクセがユーザーの好みとあうかということはありますが、個人的には、タイムライン幅の拡縮バーや、カット、トリムの基本的な操作とタイムラインを重ねて、それぞれ透明度、モーションを組み合わせて、組み立てていく感覚が個人的にはもっともマッチします
エディウスは不慣れな点は否めませんが、プレミアやビデオスタジオとは、編集画面でのin-outを設定がリアルにタイムラインに反映されないのがどうにも馴染めないところ
今回の映像は、勘を取り戻すことと操作性の違いのために、ワンカットのソースファイルから、エフェクトやモーション設定をしてみましたが、タイムラインにするとこんな感じです
ビデオ編集歴は、アナログテープ時代のポーズ&RECボタンの原始的なカットダビングから、LANCリモートや編集機でのプリロールやプログラム編集。エフェクターやタイトラー等での画面合成やワイ
プエフェクト等をやってきましたが、ビデオ編集のジレンマは
編集すると画質が劣化すること
フレーム内圧縮のDVフォーマットの場合は、タイトルやエフェクト部分以外はフレーム部分だけを再エンコードするだけでその他の部分は無劣化で出力できたのですが、MPEG2ベースのHDVでは、当初はPremiereでも他社でも、いったん別のコーデックに変換してからフレーム編集して、再びエンコードするのが不満でした
しばらくして、ユーリード(ビデオスタジオ)やピナクルが先行して、無劣化出力に対応して、その後、PremiereもCS2で実現していた無劣化編集=スマートレンダリングでしたが、ビデオカメラの主力がEOSムービーやAVCHDのH.264系になってからは、編集出力を無劣化でブルーレイに保存する手立てが事実上AVCHDディスク以外にないってのがいまだにネックなんだと思うんですね
そんなわけで、今回のプレミア体験版もエディウスNeoとペガシスのMPEG2プラグイン、今後のビデオスタジオの無劣化出力時の安定性の向上を見据えて選んでいきたいところなんですが、EOSムービーとLumixAVCHDを画質劣化なくBDオーサリングまでもってくのはなかなか悩みどころです
H.264
YoutubeなどのWEB動画にするんだったら、どのみち画質なんて、どのソフトをつかっても大差なくビデオスタジオからプリセットのMPEG4-HDを選ぶのが一番簡単
ちなみにプレミアCS5の出力プリセットにもいちおう「Youtube」向けが用意されていますがフルHDではなくビットレートも低く抑えられています
出力ファイルをブルーレイ用にもつかいたければ、別のプリセットをH.264の30Mbpsを選べばよいのですが
ES用の出力(映像ファイルと音声ファイルが別々に出力される)ので、Youtubeやパソコン視聴には向かないのが難点
フルHDと高ビットレートで映像と音声がいっしょになったTS出力したければ、H.264でHDTV用を選ぶのがよさそう
この品質なら、BD化するまでPC上に残しておいて、ある程度まとまったらBDにするという方式がよさそうなんですが、
しかも、H.264のTSのままプレミアにバンドルされているEncoreCS5で再エンコードなしでオーサリングできるのかどうかが不明
ncoreはDVD用に一時期使っていたことがありますが、市販の映画DVDのように自分でデザインしたフォトショップの映像やレイヤーをボタンにしたりチャプターメニューもできる業務用向けなところが却って面倒だったり、プレミアで設定したチャプター情報を受け継げる仕様だったため、動画ファイルの形式がEncoreに合致していないと、DVDオーサリング時に再度全編エンコードされちゃったりしてほんと面倒でした
そんなわけでDVDオーサリングは、ほとんどペガシスのオーサリングソフトをつかっていたのが実情でしたが、今度のプレミアと新しいEncore連携はどうなんでしょうね?
なお、Encoreの仕様をみると、こんな解説が
「AVCHD映像素材をそのままBlu-rayに」
VCHDカメラで撮影された映像ファイルを、そのままEncoreに素材として読み込むことができます。この場合、AVCHD素材を再度エンコード/マルチプレクスすることなく、Blu-rayのオーサリングで利用するため、スピーディかつカメラ素材のクオリティのままBlu- rayディスクが制作可能です。
うーむ、これが事実ならEOSムービー以外にも、LumixAVCHDでよさそうなんですが、いまの「SDカードからDIGAに追記方式」でダビングできる方式より便利とも思えない
他人にBDを渡す機会なんてないし、せいぜい実家のおやじに渡すくらいか?
それならPanasosonicのPhotofunstudioでも十分なんですね・・・
PhotofunStudioの最大の強みはSDカードの記録された状態を再現できること
SDカード容量内なら、まとめて短時間で書き戻して、DIGAで再生したり取り込んでBDにしたり、保存や配布用にDVDメディアにAVCHDディスクをつくれることが最大の強みなんですが、そのために他社のビデオはもちろん、同じPanasonicでもビデオカメラのTMシリーズも一切受け付けないところ
フリーソフトのMultiAVCHD方式は操作が難解だし
エディウスが先駆けてSDカード書き戻し機能を搭載していますが、スマートレンダリング機能がないため全編をエンコードするため、時間がかかる上に、チャプターや日付情報もなくなり、我が家のDIGAではBD-REにダビングできてもタイトル名も付けられない始末
H.264か高ビットレートMPEG2か?
さて、頼まれ編集仕事も滅多にないし、音声のリップシンクやモーションをつかうようなこともない自分としては、PremeireCS5とEncoreでH.264でBD保存がベストチョイスなのか?
もうひとつの選択肢としては、これまでどおり、EOSのH.264からペガシスのMPEG2エンコーダーで35Mbpsに変換し、以降は無劣化でBDにオーサリングする方法の拡張版
これまでは、4.0XpressでMPEG2に変換し、編集が必要ならば、ビデオスタジオで編集し、最後はAutheringWorks4でBD化してきました
そんな中で、最近発売されたエディウス用のペガシスエンコーダープラグイン
もともとEdiusのコーデックの画質はいいという評判も効かないし、もともとプリセットのまともなMPEG2用が用意されていなかったなかで、これまた信頼おけるペガシスのエンコーダープラグインも、とっても魅力あり
プラグイン
さらに4.0Xpressでは最大35Mbpsしか選べなかったのが、このプラグインではBDMVで40M、BDAVで25Mまで選べます
こちらも体験版を入れていますが、レンダリングは早いし、BD化までに素材をハードディスクにためて置く管理方法もこれまでどおり
我が家のBDレコーダー(再生機)も、市販のBDソフトをみてもH.264のよさがわからず、かえってMPEG2収録のほうがよいと感じることもあることから、おそらくH.264よりもMPEG2のほうがデコード性能も高かろうという感じもする
もちろん、Premiereは普段のYoutube用には便利だし、1イベントでディスク化する際にはEOSムービーの50Mbpsを最大限保ったままBD化できるのはPremiereなんだと思うんですが、H.264のES管理はちょいと面倒かな?というのがいまのところの感想です
ま、いずれにせよPremiereはそのうちアップグレードをしとこうとは思っていますが、実際のところは製品版をつかってEncoreとセットで考える必要がありそうです
ま、編集していてストレスがないのが一番っていうこともありますからね
エディウスも一度、マニュアル本を買って読んでみないとだめですね
コメント 0