いまどきHDV ~タマミムービー [AVCHD]
前回からのつづき
「AVCHDビデオがほしいんかい?」の自問自答の中で、我が家の唯一残ったビデオカメラ「HV20」で、日常のショートムービーにしてみました
「タマミの薬とチョコレートパン」(タイトルも無理やり)
撮影:Canon IVIS HV20
設定:シャッター優先・ポートレート画質・ゲインオート
編集:ビデオスタジオ12 HDV出力(スマートレンダリング)
ちなみにこの日は、ママは学校行事の手伝いで早朝からお出かけ中
さて、ひさしぶり登場の老猫タマミ(推定15歳以上)くん
春の大怪我の後、治ったとたんに、またやられてきたのを自宅で消毒治療してたら、夏だったこともあって傷口が先にふさがったものの中で膿んでしまってさらに大事に・・・
それも治って外に出さないようにしてたものの、網戸は爪で破って逃走するほど、家にいるとストレスがたまるのは「野良育ちの本能」
しかも、あてつけなのか、そこいらにマーキングしやがるし、朝飯の前と昼だけ出してやるようにしてやったのも束の間、また性懲りもなく門限破って、「若いの」にやられてきやがりました
撮影 D40
今回の負傷は、顔面を爪でひっかかれたのと、また耳をかまれた模様・・・
またまた治療費が・・・今年になってエブリオX900なんぞ、らくらく買えちゃうくらいの出費はどうしてくれるんだい?
そんなわけで、普段のスナップ撮りならルミックスのFT1で撮るところを、HV20で撮影し、PCチューニング後のHDVソースでの編集フローをあらためてやってみたわけです
HV20での撮影は、やっぱり自然にビューファーで撮り始めちゃって、上のムービーは、ほとんどビューファー手持ち撮りです
滅多につかわないけどビデオライトもあったほうがいいですね
ルミックスFT1ならビューファーがそもそもないから、ビデオもなきゃないなりにすぐに慣れるだろうとは思うものの、少なくともズームやトリガーを押すときにブレるんですよね
また、液晶撮影で両手で安定させようとして、カメラを胸元につけて撮ったりすると自分の話し声や「鼻息」を妙に大げさに拾ったりと、接眼撮影に比べてデメリットも多い
もっとも、いまどきの強力手ブレ補正は未体験なので、つかってみたら、自分のこの常識も変わるのかもしれませんが
HV20は、もともと造りもスタイルも気に入って調達したわけでなく、先代のHV10がHDMIに対応してなかったので入れ替えたわだけ
操作性に不満はるもののスタイリッシュな縦型スタイルの「HV10」に比べて見た目はイマイチなのは承知の上でしたがいざつかってみると、フィルター径が37mmでGRデジタル用のワイコンやレイノックスのセミフィッシュアイと相性のよかったHV10のほうが質感やスタイルも好みでしたね
で、とりあえず撮影してPCとI-Linkとつないでキャプチャー&編集スタート
自分の場合は、i-linkつかってキャプチャーってのは、DV時代からかれこれ10年以上、何回やったことかわからないくらい「普通」の手順なので、待ち時間も含めて、SDカードからコピーする手間となんら変わらないどころか、5DやAVCHDlliteの素材を非力パソコンで動かすために、MPEG2なり他のフォーマットに変換する待ち時間より、実時間でタイムラインに乗っけられるHDVのほうがずっと早い
Premiereがメインの頃は、HDVSplitで取り込めば、カットごとにファイル分轄されるので後の編集や捨てカット選びも楽だったんですが、その分、ビデオスタジオは、自動・主導シーン分轄のインターフェースが非常にやりやすい
ビデオスタジオ12になって、モーションタイトルのプリセットが増え、タイトルトラックが2つつかえるようになって、より自由度が向上しています
HDVなら、プロキシファイルを作らなくても、編集作業はほぼ快適レベル
ささっとシーン分轄して、タイトルとトランジションいれて、あとは「先頭の動画ファイル形式で出力」を選ぶと、タイトルと場面転換部分以外は、無劣化のスマートレンダリング
他の編集ソフトやエンコーダーソフトでも同じですが、HDVやMPEG2への出力にはグラフィクボードのGPUのサポートがつかえないんですが、少なくともAVCHD出力よりは数倍レンダリング時間が短くて済むし、うちのDIGAだったらi-linkでそのままHDDにキャプチャーできるから、SDカードのAVCHDよりさらに手軽だったりします
ちなみに冒頭ムービーのファイル詳細
1440x1080 29.97fps 16:9 625line 25000.00kb/s
MPEG1-LayerII 48.00kHz 384.00kb/s CBR Stereo
[MPEG2] 00:02:32.703 (152.703sec) / 494,551,044Bytes
eyeVioだとアップロード制限が500MBなので、目安は2分30秒
我が家は上りも早い、TEPCO光なので500MBくらいならすすっと上がっていくので変換の必要はないんですが、すんなり上がっていかないYoutubeではローカルでファイルサイズを下げてからのほうが効率がいい
とはいえ、約50MBのHDVなりBDMVのMPEGから、WMVやH.264に変換しようとするとアップロード以上のレンダリング時間がかかっちゃいます
・・で、現在試用中のサイバーリンクの「MediaShowEspresso」
CUDA対応の9600GTに付け替えたグラフィックボードのGPUのおかげで、AVC/MPEG4への変換なら早いのなんの。実時間の3倍程度で変換が完了します
いまのところビデオスタジオもペガシスも※CUDAでレンダリングしてくれないので、「MediaShowEspresso」はかなり便利なツールです
変換手順とCUDAの働き具合はこんな感じ
撮影:ルミックスDMC-FT1(AVCHD)
エンコード中は、CPUも100%働いて、元ファイルの長さとメモリ(スワップ)との関連はあるんでしょうが、2分半のHDVが7分ちょいと、いままでに比べたら「超」高速です
変換後のファイル形式は、約1/10の42MB程度になります
[2009_1010-002タマミの薬とチョコパン(編).mp4]
1280x720 24Bit AVC/H.264 Main@3.1 29.73fps 4539f 1979.90kb/s
AAC 44.10kHz 2.0ch(2/0 L+R) LC 256.00kb/s
MPEG-4 for SONY PSP
[MPEG4] 00:02:32.670 (152.670sec) / 42,513,403Bytes
これをYouTUBEにアップしたのがこちら↓
さて、こんな感じの日常の「ちょい撮り」を想定して前記事で触れたビクターのAVCHDカメラを持ってるといいことがあるのか?
テープ記録とMPEG2
HDVのMPEG2は残念ながら民生用ではラインナップがない
以前のビクターはMPEG2記録モードもあったはずだけど、現行のHM400やX900はAVCHDのみ
テープ記録は確実に記録が残る最大の利点はあるものの、頭だしを忘れて消去するリスクもあるのでHDDでも内部メモリーでもカード記録でも入れ物は違ってもメモリー記録のほうがよいことは確か
メモリー容量が32GBだとか240GBのHDDとかの時代になってくると、圧縮率の高いAVC/H.264である必要はなく、さらに24MBPSモードならHDVと違いはないわけで、家庭用としては必要十分な画質のHDVハイブリッドモデルを出してくれないものか?
そもそもHDVは地デジと同じ1440×1080でフルハイビジョンではないけど、記録レートは25Mbpsは動きにもかなり強いので、AVCHDの最高画質モードを堪能するのは50インチ程度のプラズマじゃ意義は低い
外部インターフェイス
HDVとAVCHDカメラの相違点は、iLink端子に変わってUSBやメモリーカードでの受け渡し
我が家のプラズマビエラやDIGAなら断然、SDカードのほうが見るのは手軽
撮影後もランダムアクセスで再生できるAVCHDカメラのほうが便利でレコーダーへのダビングも快適なんですが、USBやメモリースティックのSONY機を買っちゃうと、ありがたみが激減しそう
頭だしの手間はあるけど、HDMIはHDVカメラにもありますからね
テレビとレコーダー
こうやってブログ用にファイルを結合ついでに、ちょろっと編集したりすることをしなけりゃ、保存はカメラに合わせたインターフェースのあるブルーレイドライブを買っとけば問題はありません
ハンディカムを買っちゃったら、USBでダビングできるソニーや他メーカーのブルーレイやAVCHDディスク対応のDVDレコーダーだし、先にテレビをビエラにしちゃたらSDカードのカメラを買いなさい・・・てことになります
ってことは、テレビやレコーダとカメラのどっちかが壊れたり買い替えするときも、インターフェイスの問題に縛られそう
もっとも家にSONYとパナソニックのBDレコーダーが2台あれば困らないんでしょうが
PCとビデオ編集
編集をやって元の高画質を維持して保存したいなら、強力なパソコンやハードウェアが必要なのは、すでに報告のとおり
我が家の少なくとも5年は古いペンティアム4パソコンでは、グラフィックGPUの支援を受けて、AVCHDの再生に対応できるようにしたのは前に触れたとおり
一方で、カット編集してブルーレイにオーサリングして「残す」「観る」「人に渡す」ことを考慮すると、AVCHDのままでは、まだまだパソコンのスペックがきびしい
AVCHDは家庭用の規格ながら、いざ編集保存をパソコンでやろうとしてもCPU性能はもちろんのこと、RAIDを構築などの高速読み書きが求められるなど敷居が高い
ここはおとなしく家庭用規格にしたがって、一般にはハイビジョンレコーダーや各社のDVDへのライティングドライブ等を利用すべきでしょうね
・・・とまあ、AVCHDビデオカメラをどれにしようかと考えると、テレビ放送のように「撮って、観て、消す」のと違うビデオカメラの場合はメーカーごとの規格に引っ張られることになっちゃうのが気に入りませんね
テレビとレコーダーはパナソニックにしちゃってるので、必然的にSDカードのモデルで選びたい・・・となると一番無難な選択肢はこれ
実家の親父が、最近こいつの業務用モデルを買って撮影画像を見せてもらいましたが写りは十分きれいだし、形も手ブレ補正も最新のものを積んでるし、なにより小さいながらもビューファインダーもある
・・・とはいうものの、こいつは通勤カバンや胸ポケットに入れてパーソナルにつかうカメラじゃないし、これでドラ猫を撮りたい気にはまったくならない
そもそも、これを買う金があったら、5D動画用レンズとして16-35mmF2.8の足しにした方が幸福度は高いわけで、やっぱり我が家のAVCHDカメラはしばらく様子見になりそうです
我が家はまだまだHDR-HC1に頑張ってもらいます。
AVCHDは家庭で編集するにはまだ敷居が高そうですね。
たいていの人は編集などせずにテレビでつないでみたりメディアに焼いて終わりなんでしょうね。
Macが手元に届けば撮りためたテープを編集しなければ...
by miya (2009-10-14 19:33)
>たいていの人は・・・・
それがAVCHDの最大の利点でしょう
ビデオからカード抜いてテレビに挿して再生・・・これは想像以上に快適
BDレコーダーがあれば同様に日付ごとのタイトル分割されてそのまま保存
AVCHDカメラを持つと、BDレコーダーがほしくなり・・・と家庭用規格のAVCHDの戦略どおりに、乗っかるのもまたよろし・・・でしょうかね
かといって、HDV、PC編集、オリジナルのBDオーサリングもまた(オーサリングメニューに凝ろうとすると面倒になりますが)いいもんです
DVDは、最高画質でディスク片面にテープ一本分しかは要りませんでしたが、BDの容量で半年分ごとにまとめたり、DV素材ならMOEG2にするればテープ数本分が一枚にまとまるのがもまた快適でしょうかね
by bebe (2009-10-15 00:04)