CANON HV20 [HDV(Canon)]
Canon ivisHV20
以前から次に買う小型ムービーは、AVCHDにしようかなとは思っていたものの、いざとなるとやっぱりHDVがいいんですよね
XHA1で撮ったテープを再生用にもつかいたいってのもあるし、日常の動画はDムービー化してるし・・・
さて、HV20
このとおり、こんなもんかい・・・っていう外観です
キヤノン最初の民生用HDVのHV10はいまとなっては希少な縦グリップタイプでしたが、HV20はオーソドックスなシューティングスタイル
(といっても接眼ファインダーは小さくてつかいものになりませんからシューティングっていうのも死語かも?)
SONYの2代目HC3を意識したのがサイズやスタイルもほとんどそっくり・・・
SONY HC3と同様にグリップ部分が傾斜してるので確かに手首に無理がないのはマル
レンズが新しくなって、わずかに高感度性能があがりフィルター径が43mmになって、バッテリーサイズも大きくなってもちがよくなったってところでしょうか(HV10とHV20の比較表 AV WATCH)
HV10と同じセンサーとエンコーダー回路のHV20は画質も同じはずなので、補助的につかうマニュアル設定などの使い勝手の点での印象をまとめてみます(いまさらの中古モデルですがねぇ~)
ボディ色は薄いシルバーのみで、コストダウンのかたまりのようななんとも「ちゃちい」カメラです
各部もパーツの質感もいまいちだし、メインビデオにXH A1があるからサブカメラにこだわりはないとはいうものの、もう少しなんとかならんものか・・・
まず、ビューファー部分
残す必要があったのかというくらいの小ささでゴムパッドもなく、使う人のことは考えられていない
もっともSONYのHC3以降も似たりよったりだから、SONYにあってCANONにないじゃ困る・・・くらいのオマケなんでしょね
その後、AVCHDで発売されたHG10のような、シーソーズームとかツートンなボディだったらもっと人気があったのかもしれませんけどね
実際に撮影するならこのスタイル
液晶はHV10とみため変わらず、屋外での視認性も低く、タッチパネル式のSONYのほうがつかいやすいものの、液晶のフレームにズームとREC、再生ボタンが加わっています
このボタンがとにかく固く、撮影中にボタン押したら三脚に載せていても、確実にブレるでしょうね
エツミのレンズポーチにすっぽり収まります
液晶モニタ
前回記事のUNモニタリングプロをつかってみるとこんな感じ
操作ボタン
HV10ではとにかく押しづらかった(関連記事)露出のロックボタンやカーソル移動のダイヤル操作は、ジョイスティクと押しやすいボタンになったのは朗報
関連記事「HV10の操作ボタン」
とはいえ、露出のロックボタンは、やはり独立させたまま残してくれたほうがよく、このあたりは機能のアサインが可能なSONYのカメラコントロールダイヤルのほうが上でしょうね
フォーカスダイヤルより、露出補正のほうがつかうのにね
ただ、どっちにしてもSONY機では標準仕様のAEシフトがないのは、HV10と同じ・・・
しかも、このフォーカスロックボタン・・・
液晶を開いたままだと押せないじゃん・・・・
繰り返しますが、ビューファーがまともだったらつかうけど、拡大フォーカスやピーキングがあるにせよ、三脚に載せたときにしかMFなんてつかわないんだから、液晶のじゃまにある位置になくともいいんじゃないでしょうかね?
ただ、キヤノンカメラにはこいつがある
位相差&コントラスト検出兼用のハイブリッドAF
SONYカメラだけつかってたら気が付かないんですが、前モデルHV10と同様にAFはほんとに早いうえに、滅多なことではハンチング(迷い)することがない
画質もさることながら、オート任せだったらこの世代のHDVはSONYよりもCANONです
なお、HV10だと判りにくかったテープ記録とメモリーへのスチル記録モードの切り替えも判りやすくなりました
ディスプレイボタンの位置はマル
長押しすると、液晶の明るさが変化するのにも気がつきました
ライトボタン機能もありますが・・・こいつはつかうことないでしょうね
拡張性として、上部のカバーがとれてシューが出現
・・・・はずしたカバーはどこに仕舞うんだい???
マイク端子とヘッドフォン端子がついたのは、歓迎できますが
はじめから知ってましたが、LANCはどうしたい??
HV10では、サイズの関係から搭載できなかったという言い訳記事を読んだ記憶がありあすが、HV20でつけられないはずもなう、結局はLANC使用のパテント代もコスト削減なんじゃないですかね
いまどきのAVCHDだとテープ開閉部分を気にしなくていいから、小型化もデザインもやりやすいんでしょうが・・・
バッテリー
平型の容量の足りなかったHV10用と比べて、ほぼ倍増したので予備バッテリー不要で、テープ一本近くは撮れそうです
後ろのツラから飛び出ないサイズですが、どうせビューファインダーを積極的につかうわけでなし、もう一声大きいのがよかったかな
三脚穴は当然装備されてますが、三脚載せたままバッテリー交換は不可能ですね
マグネシューとかつかったら、シューごとはずさないとだめかも・・・
そもそもLANCを搭載してないことから三脚ユーザーは無視されてますからね
後継のHV30でもLANCは非搭載みたいだし、AVCHDでの評価は知りませんが、画質のよさやく位相差方式とのハイブリッドAFのキヤノンカメラは、あと一声で名機になりうるだけに、ちょっともったいないと思うところが多いです
ワイコン装着
HV10でつかっていたレイノックスの0.3倍フィッシュアイ
ズーム全域でつかえないので、いまどき風にいうと「ワイドエンド」コンバーターですが、画角の広さは抜群ですと解像感は秀逸なワイコンです
HV10ではGRデジタル用のワイコン(関連記事)もつかっていましたがフィルター径が43mmになっちゃったので気楽につかいにくくなりました
レイノックス付属のステップダウンリング(43mm-37mm)をつかって装着
実際に装着してみると、HV10のときよりもバランスがいいし、外観も黒いワイコンが映えて、標準仕様よりかっこよい気がします
広角動画が撮れるコンビ
HV20の元の画角は43.6mmの16:9なので公称の対角倍率0.3倍のセミフィッシュなので、12-24mmのAPS-Cニコンよりも画角は広い
室内撮り比べ動画
画角の違いよりもDムービーの色のりの違いやノイズ感の違いのほうが目に付きますね
ステップダウンリングの厚みのせいか、周辺の流れがHV10よりも大きいのが気になります
ワイコンで位相差センサーが半分隠れるくらいですがどうでしょうね
HV10の37mmフィルター径から、わざわざ43mm径にしてきたのが、やっぱり謎なんですよね
最近のAVCHDモデルは、また37mm径みたいだし・・・こういう一貫性のないところが、このメーカーの嫌いなとこだったりするんですけどね
SONYのように小型化のために径を小さくするならわかるんですが・・・・
タマミ
ともあれ、HV20・・・・こどもの発表会などの舞台撮影等(前回はSONYで撮影)でマニュアルフォーカスや露出を調節するにはHV10とさほど変わらないし、LANCリモートがつかえないのもいまひとつですがAVCHDにまったく興味のない身としては画質面ではキヤノンのHV10、20、30しかない
SONYも新型小型HDVはでてこないし・・・・
最近入手したブルーレイディーガにiLink経由で無劣化で取り込めてそのままブルーレイにダビングできることもわかったし、
PC用のBDドライブも1万円台まで値段が下がってるし、HDVのMPEG2-TSからBDのオーサリングも、いまのPCスペックで十分できることも判ってくると、扱いにくいMPEG4系の動画フォーマットにますます興味がなくなります
確かにHDVには5.1chの規格もないし、解像度も1440と真のフルスペックハイビジョンフォーマットとしては訴求力がないのかもしれませんが、16GBのSDカードがあれば、HDVで1時間は撮れるのに・・・なんとももったいない規格なんだと思うんですが、いまどきインターレースのCRTモニターで見ている人のことは無視されてる運命なんでしょね
最近はカメラばっかりでビデオは撮っていません。
孫ができるころには欲しくなるんでしょうね。
まだそれにはちょっと先ですから。
by ts-hobby (2009-04-25 08:57)
こどもの成長記録に関しては、写真と違って、ビデオってのは「声」が残ることが一番なんですよね
by bebe (2009-04-25 10:27)